鹿児島の加治屋町で ”cave a manger”
ナチュラルなワインの楽しみ方レシフェ&テレザ流
『cave(カーヴ)はワインショップ、manger(マンジェ)は食べる』酒屋でワインと食事を楽しむスタイル。
このビル一棟がレシフェ&テレザ
地下にあるのはワインショップ、1階はバーカウンターのあるレストラン、上の階にはワインカフェ、さらに、屋上テラス。地下のショップのワインを選び、レストランやテラスで美味しいお食事やつまみを頂きながら、老若男女、だれもが心地の良くすごせる空間だ。
グラスワインもクリーン&ナチュラル
Dominó Colar Branco 2019
深みとコクのある酸と、まろやかな塩味がほのかに感じられる。生産者のVitor Claroは、かつて、ロンドン、スペイン、ポルトガルで腕の良い料理人だった。2008年からで副業でワインの製造をしていたが、2017年から、それまで建築家として活躍していた奥様のリタとワインづくりに専念。
繊細で美しくピュアなDominoのワインに魅了させる。
「老若男女、気軽にお料理とワインを楽しんでもらいたい」
ランチタイムに頂けるスペシャルメニュー
飾り棚にずらりと並ぶボトルの上には、黒板に本日のメニューの一部が書かれている。
夜メニューも、日常に寄り添っていて片膝張らないアットホーム系のワインに合うヨーロッパテイスト、さらに新鮮な食材を使った料理が提供される。
本日のランチの肉料理は桜島チキンのペリペリソース
ペリペリとは、酸味のあるちょいピリ辛の味付け、身のしまった上質な桜島鶏を、Recifeオリジナルペリペリレシピでふんわりジューシーに頂く。
この日のパスタメニュー、フレッシュハーブ香る手打ちのトルッテローニ
サーモンとリコッタチーズのトルッテローニとザフィアのグラス赤
この日は運良く、トルッテローニというラヴィオリの様に詰め物をした手打ちパスタがランチにオンメニュー。グラスの赤ワイン、ザフィラのチャーミングで気品も漂う赤ワインとの相性は抜群だ。
『Zafirah』とは、優雅、丁寧、という意味を持つイスラム教徒の名前。とてもフレッシュでチャーミング、それでいて丸みのあるタンニンや綺麗な酸も感じられるワイン。このザフィラの生産者、Constantino Ramos /コンスタンティーノ・ラモスは、白ワイン産地で有名なヴィーニョヴェルデで、自然派ワインに挑みプロジェクトを手がける、注目の生産者のひとりだ
レストランでインポーター
ワインに求めるものは何よりも『美味しさ』
ADEGA VIÚVA GOMES アデガ・ビウバ・ゴメス /ポルトガル リスボン
Pirata da Viúva Malvasia 2019 ピラタ 品種:マルヴァジア・デ・コラレス
リスボンの西、コラレス はビーチでブドウを育てていう産地。海風がガンガン当たる地形なのでブドウが上に伸びるのではなく砂地を這う様に伸びる。マルヴァジア・デ・コラレス はここでしか獲れないマルヴァジアで、飲んだ後、唇なめると海にいるかの如く、塩っぽさを感じる。まさに海を感じるワイン。根っこが砂地で長く伸びるため、フィロキセラの被害を避け、アメリカの接木をつかわずにそのままの古い木が残っていているというポルトガルでは珍しい産地。4代目5代目の父と息子が手を組んで、この地ではあまりなかったナチュラルワインのムーブメントを起こし、作られたのがこのPirataである。
Vinos Aparte ヴィニョス・アパルテ / ポルトガル リスボン
Superavit 2020 スペラビット 品種 : カステラオン、ティンタロリス、ティントカオン
ブドウ生産者、醸造家、ソムリエの30代の男性3人で造っている。このボトル30秒ぐらい照明に当てて暗がりに持っていくと、エチケット代わりに書かれたSuperavitという文字が光るという。
3人の感性でいろんな意見が交錯しフルーティでファンキー、面白みのあるワインだ。天然酵母を使い、亜硫酸塩も瓶詰めの時のみと、しっかりと自然と対峙したワインを造る反面、ブラインドテイステイングでナチュラルワインラバーではない人達からも支持されるような、しっかりとした味わいのワインを作っている。
João Tavares de Pina ジョアン・タヴァレス・デ・ピナ /ポルトガル ダオン
Quinta da Boavista Rose Rufia 2020 ルフィアロゼ 品種:トゥーリガナッショナル
ジョアンは、再生農業や循環型農業などの実践で、カモミールやラベンダーなどが共存する畑に育ったブドウで、ナチュラルに自然に任せてワインを作っている。ポルトガルの主要品種であるトゥーリガナッショナルという、濃い味わいのブドウ、皮も厚く、味も色も濃く出る品種で彼が初めて作ったロゼ。普通のロゼより鮮やかで、冷やしてロゼとして美味しく、温度があがってくると、軽やかな赤としても楽しめるワイン。
地下のワインセラー兼ワインショップにある200種類以上のこだわりワイン
好みのボトルを選び、レストランでも!
ワインの販売価格にプラス1000円で、抜栓、グラスでサービスしていただけて、レシフェの空間で食事と楽しめるという嬉しいシステム。
年齢も性別も関係なく、共有できる愛される場
左)店長の弥栄(みえ)さん
右)オーナーのリチャードさん
レシフェは、ブラジル好きのイギリス人オーナーのリチャードさんがお気に入りの小さな町で、ポルトガル語で、サンゴ礁という意味もある。その美しい感じに惹かれてお店に名付けた。
鹿児島で、イギリスのパブの様な、フランスのカフェの様な、おじいさんが毎日新聞を読みに通ったり、若者がお酒を飲みに気軽に立ち寄ったり、いろんな人たちが共有できる場所を作りたいと、リチャードさんが16年ほど前にお店を開く。
「インポーターとしては5〜6年、ジャバリ(Quinta do Javali)のワインが気に入り、当時、積極的に扱うインポーターがいなかったため、自分たちでインポートする様になった。それまではワインショップだけだったが、インポーターになろうと思って始めたというより、ジャバリのワインが美味しすぎて始めた」っと、楽しそうに語ってくれる。
ランチタイムには、流れるような心くすぐるボサノバ
色も形も異なるテーブルや椅子が、ゆったりとした間隔で配置された店内。壁面には、ボトルや絵画、場所によってカラフルに彩られ、心地のよい風と語りかけるような優しい調べが流れる。
音楽好きでDJもされるというリチャードらしく、夜はノリの良い曲が流れることも多いという。
ジャズやH-Popなど、その時の雰囲気に合わせて心地の良い場が繰り広げられる。
鹿児島市内に滞在していたら、何度も足を運んでしまうだろう。
Interview / photo / text
山脇ミチル|Michiru Yamawaki
recife&TEREZA レシフェ テレザ)
住所 〒892-0846
鹿児島県鹿児島市加治屋町1-3
電話番号 099-213-9787
営業時間 【平日】 12:00-14:00/18:00-24:00
【土日祝】12:00-24:00
定休日 火 水
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Official Web Site : http://recife-wine.com/
On line Shop : https://recifewine.shop-pro.jp/
SNS : https://www.instagram.com/recifetereza/
※お店の情報は取材を行った 2022 年3月のものです。
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