醸造方法
ラモッラの区画内で若い樹齢のネッビオーロを中心に醸造されます。
バローロを名乗れる葡萄だけあり中身はかなりしっかりとしたタンニンとネッビオーロの香りに溢れています。
ステンレスタンクで発酵&18カ月熟成。
基本的に自然発酵ですが、発酵補助として同じネッビオーロを少しだけ早摘みして仕込んだスターターを使用します。
ボトリングは無濾過、無清澄。
澱をゆっくりと落とし、丁寧にボトリングを行います。
ワイン情報
カラメル感のあるビターな深い香り。
プルーンやオレンジコンポートを思わせる甘いアロマも感じられ、良いネッビオーロの雰囲気が顔を出し始めています。
エレガントなネッビオーロらしい風味と、アフターのきめ細かく力強いタンニン。
全体的なスケール感を感じるネッビオーロです。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
サンタマリアはバローロ地区ラモッラに畑を構える、家族経営の素朴なワイナリーです。
1861年から代々受け継がれてきたこのワイナリーは、伝統的なスロヴェニア産オークによる熟成を行ったクラシックバローロの名手です。
元々鍛冶屋だっヴィヴェルティ家はモンフォルテ・ダルバからラ・モッラに移住。
サンタマリア教会が所有する畑を4ヘクタール購入しました。
最初は栽培するブドウのほとんどは売り葡萄としていましたが、1950年から自分達で醸造しボトリングを開始。
ネッビオーロ種のみを栽培し、現在はランゲ・ネッビオーロ・フレロットとバローロ・カパロットとリゼルヴァの3種をリリースしています。
フレロットにはピエモンテの方言で「鍛冶屋」という意味があり、彼らの先祖の職業の名残を今でも名前にして残しています。
現当主のヴァルテルは2005年から当主を受け継ぎ、畑と醸造のほとんど全てをこなしています。
とても穏やかでマイペースな性格をしていますが、寡黙で丁寧な仕事をし、父から教わった事を今でもワイン造りの基盤として大切に守り続けています。
6歳になったエミリアーノという男の子のパパでもあり、料理が得意という意外な一面もあります。
ラ・モッラにある畑は標高350mに位置し砂質の混ざった粘土質と石灰質の土壌です。南東向きの角度のある傾斜になっており日照条件に恵まれております。
無農薬栽培がおこなわれており、ボルドー液と硫黄のみ使用しますが、ブドウの病害リスクの高い時に最低限の量を見極め抑えています。醸造の考えとして彼は「基本的には何も手を加えず、時間をかけて造る」という事を心がけています。
セレクション酵母は使用せずに、本収穫の前に少し早積みしたブドウを少量発酵させて、それをスターターとして醸造時に加える事で野生酵母の発酵を安定化させています。
ノンフィルター無清澄でボトリングしますが、澱をゆっくりと自然に下ろしてからボトリングを行い、旨味と繊細さの両立を実現させています。
サンタマリアのバローロはまさにラ・モッラという土地を表現したワインです。
華やかな香りと穏やかで繊細な味わいを持ち、バローロの中では抜群に飲み心地が良く、若いヴィンテージでも豊かな表情を見せてくれます。
ランゲ・ネッビオーロもバローロの区画内の樹齢の若いネッビオーロを使用しており、ポテンシャルの高い味わいです。
生産量は少なく、決して派手で偉大な生産者というわけではありませんが、地元民から愛される隠れた実力派ワイナリーです。
クラシックで素朴なバローロの魅力を是非感じてください。
(インポーター様資料より)