醸造方法
マセ数日
モストを添加して、再発酵。
SO2は一次発酵後8mg/L添加
ワイン情報
バナナやマンゴのドライフルーツのニュアンス、今年はさっぱりとした軽めの果実味です。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
カルカリウスはプーリア北部のアプリチェーナ近郊にあります。
当主のヴァレンティーナ・パッサラクアさんはもともとロンドンで働いていましたが、2008年、出産を機に地元に戻り、自然とかかわれる仕事をしたいとワインづくりを始めました。
ワイン畑はアドリア海のガルガーノ国立公園の裾野の内陸部に3ヵ所点在し、常に風が吹き、降雨量も少ない乾燥した土地で、ビオ栽培にはとても適した地域です。
また、このエリアは大理石の産地でもあり、名前の由来にもなっているCa(カルシウム)が豊富な土壌でもあります。
彼女はこの良いワインを造れる環境を利用しない手はないと考えたのです。
また、ナチュラルワインを志した彼女は、イタリアのビオデナミ栽培の第一人者、故ステファーノ・ベロッティ氏(カッシーナ・デッリ・ウリヴィ)に教えを請い、今まで誰もやってこなかった、ナチュラルワインの量産を目指しました。
それはナチュラルワインを多くの人に飲んでもらいたいという、純粋な気持ちからでした。
また、気温が高く、アルコールが高くなり、重いワインができがちなプーリア、しかし彼女はそこを早めに収穫することにより(8月初旬より)低アルコールで、しかも酸味も残し、フルーティーで軽いタッチの飲みやすいワインを造り出しました。
醸造はシンプルで、ナチュラルワインのメソッドに沿っています。
収穫は手摘み、2500Lのプラスティック桶で醸し、手で櫂入れ、その後ステンレスタンクまたはセメント槽にて発酵、熟成。
亜硫酸は瓶詰め前に少量(10~20mg/L)添加。
栽培は常に吹く風と乾燥のお陰で病害の発生は少なく、草生栽培で、手間をかけない農法でコストダウンを図っています。
畑の標高は150-200m。樹齢5~20年(主力は5年~8年の若木)。
ステファーノ氏の助言をもとに、彼女はさらに突き進みます。
2018年よりCalcariusシリーズの生産を始めます。
このワインは彼女の畑の中でも特にカルシウムの多い土壌(キンメリジャン)の畑(約8ha)を中心に造られています。
そのせいで、既存のラインナップ(ヴァレンティーナ・パッサラックア シリーズ)よりもキレがよく、よりエレガントな味わいに仕上がっています。
早めに収穫するのには未熟なブドウを収穫するリスクもありますが、このカルカリウスの畑は南向きの斜面で、Ca(カルシウム)の含まれる白い小石がごろごろしている畑です。
その照り返しもあり、早く適切に熟すのもこのシリーズを造り出すことのできた大きな理由の一つです。
彼女の情熱が多くの要素を一つに結び付け、カルカリウスは誕生しました。このワインがアメリカやパリで爆発的ヒットとなりました。
彼女の思いはまた、職の少ないプーリアの産業振興も含まれています。
社員は現在20名ほど。皆CaのTシャツを着ていて、一丸となって働いています。
畑の標高は150-200m。樹齢5-20年(主力は5年~8年の若木)。
エチケットは、Ca(カルシウムの元素記号)、40.08(カルシウムの原子量)、20(カルシウムの原子番号)を意味しています。
(インポーター様資料より)