醸造方法
手摘み収穫。3-4日のマセラシオンを経てプレス。
ステンレスタンクで自生酵母により発酵、12か月熟成。
ノンフィルター、無清澄。
生産本数4,000本。
ワイン情報
2022年は紫がかったガーネット色。
フレッシュでアーモンドのアタック。
グリニョリーノらしくタンニンがしっかりと感じられつつもミルクキャラメルのような甘味。
赤スグリ、クランベリーなどの小粒の赤果実、白コショウのニュアンス。
10-15℃でソーセージや白身肉に。
より冷やして魚のフライやサーモン、焼いた青魚など。
和食とも相性が抜群。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
モランド家の歴史は、サルデーニャからコルシカを経てピエモンテに到着した4世紀以上前に始まる。
この地ヴィニャーレ・モンフェラートにおける一族の最初の歴史的痕跡は、モランド当主がスペインの包囲から要塞を守った1630年に遡る。
数世紀が過ぎ、曽祖父ガスパーレが本格的かつ一貫したワイン造りを始めたのは19世紀末のことだった。
フィロキセラやべと病による影響により、古いブドウ畑をヨーロッパのブドウの木に植え替えたことで、モランド家でも近代的なブドウ栽培が始まった。
そして物語は現代へと続き、現当主のシルヴィオとその妻ティツィアーナがアルバの醸造学校で出会った。
二人の間にニコロ、カミッラ、レベッカの3人の子供が生まれた。
そして、ヴィニャーレ・モンフェッラートでブドウとワインを愛するモランド家の物語が確固たるものとなり、今も続いているのは、彼らの土地であるモンフェッラートへの愛情からである。
今日、シルヴィオとティツィアーナは15ヘクタールのブドウ畑を経営している。
バルベーラ、グリニョリーノ、ボナルダ、コルテーゼが、有機栽培による自生のブドウから造られる歴史的なDOCワインの中心である。
その後、外国産のブドウの木(シラーやカベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー)とワインは、意図的にDOCを取得していないが、同様に良好で、よく手入れされている。
グリニョリーノは修道士がその品質から選んだ 11世紀にさかのぼる古代の起源を持つ純粋な品種であり、以来、交配による進化をしていない。
また、近隣のアスティ地区のグリニョリーノと比較して、ここカザレーゼは昔海底にあった影響から力強さが特徴となる。
彼の2大トップキュヴェは、グリニョリーノ古樹100%で造る「アナルキコ」と樹齢100年のバルベーラ100%で造る「レ・コステ」。
「アナルキコ」というキュヴェ名は彼の祖父の兄弟の名前から付けた。
非常に男性的で頑固な性格がワインに良く出ている。
一方、彼の祖父の畑を受け継いだ「レ・コステ」はエレガントで親しみやすい。
彼は「ワインに大事なことは、誰が造り、どの畑で造ったのか。ワインに性格が表れる事」だと言う。
こちらのワイナリーのシンボルは、モランド家のルーツがあるサルデーニャ島のシンボル「4人のムーア人旗」を模している。
(インポーター様資料より)