醸造方法
全房でステンレスタンクで14日間スミマセラシオンカルボニック
水平式圧搾
ステンレスタンクで発酵
228Lの古樽で熟成
無濾過・無清澄
瓶詰め:2022年3月15日
SO2無添加 トータル:10mg/L未満
ワイン情報
21年は遅霜の大打撃を受けたため南仏の生産者から購入したシラーを全房でスミマセラシオンカルボニック後プレス、ステンレスタンクで発酵、228Lの木樽で熟成しました。
やや粘性のあるルビー色、フランボワーズジャムのような甘い香りやシナモン、ブルーベリー香を感じます。
バランスのよいアタックに果実味の完熟した甘味がプラスされ、たっぷりのエキスが拡がる丸みあるアフターが長く残ります。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
ロワールの若き生産者ジェレミー・クアスターナ、1986年8月20日生まれ。
AOCで言うとChevernyのFresnesという村で生まれ育ちましたが、ワインとは全く無関係に育ちました。
お父様はフランスのガス会社にお勤め、農業とは全く無縁です。
大学は同じロワールのTours大学、専攻は西洋史でした。
ところが大学4年生の時に人生を変える出会いがあったのです。
たまたまお小遣い欲しさに収穫のアルバイトをしました。
近所のLes Vins Contesのオヴィリエ・ルマッソン氏のワイナリーです。
気軽な気持ちでアルバイトしたのですが、その間に頭に衝撃を受けるようなナチュラなワインを沢山飲み、大の大人が真剣に農業に向かって命を懸けて働いている姿を見て、衝撃を受けました。
大学卒業後の進学に悩んでいる中、純粋なJeremyはある決断をします。
こんなに不思議なワインなら、もう少し勉強してみたい!と…。
そして大学卒業後、今までと分野の違うボルドー大学の醸造学科に2年通い、本格的にワインの醸造を勉強しました。
その間もオリヴィエの収穫を手伝い、忙しい時は準スタッフとしてワイン醸造も手伝いました。
大学の卒業見習いに選んだのはボージョレの大御所、今は亡き、マルセル・ラピエール氏のワイナリーです。
2008年に半年間、ラピエール氏のもとでナチュラルワインを徹底的に勉強しました。
そのスタジエも無事終了し、ボルドー大学を卒業と同時に彼が選んだ人生はワインを自ら造る事です。
そして2009年に畑を2ha借りて2010年からワイン造りを始めました。
彼は生まれつき運が良かったのかもしれません。
幸運にもご両親を始め、色んな方がJeremyを応援してくれてこんな最短でワイン造りを開始しました。
フランスのデビューは2011年6月のボルドーで行われたVINEXPOです。
ここにブースを持つのではなく、この期間にボルドーの周りで開催されるいくつかのBIOのサロンで初デビューです。
でも残念ながらこのデビューの時には彼のワインはほとんどSOLD OUTです。
何故って、たった2haちょっとしかない畑の数量なので噂だけでプロの間でなくなりました。
2010年VINで日本への初上陸、初デビューでした。
1.6haがガメイ、0.6haがコー。今は黒品種だけです。
是非是非勇気ある新人を応援下さい。味もしっかり美味しいです。
ただ畑の所有者が2008年まで化学肥料を使っておりました。
2009年は忙しくて何も出来なかったので無農薬に幸いなりましたが、本格的に手を入れたのは2010年からです。
今後がますます楽しみな造り手です。
(インポーター様資料より)