醸造方法
平均樹齢23年、南東向き斜面の区画から収穫。
日当たりのよさ、土壌の肥沃さから、一番実が付く区画。
除梗かごを使って手で実を房から取り外し、実だけをグラスファイバータンクでマセラシオン。
約4週間のマセラシオンを行い垂直式プレスで圧搾し、そのまま重力によって樽に入れて発酵・熟成。
1年間の樽での発酵期間の後、アッサンブラージュを行いステンレスタンクで1年の熟成。
2020年9月に瓶詰め。
すべてのキュベにおいて酸化防止剤・補糖、フィルター掛けはおこなわない。
発酵はすべて野生酵母によるもの。
ワインの移動にポンプも使用しない。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
2018年、日仏商事がフランス・ロワールに所有する Vignoble Haute Couture (ヴィニョーブル・オート・クチュール)が取得したワイナリー。
ワイナリー責任者は弊社の筒井草(かや)、栽培責任者は Ludovic JOLY(リュドヴィック・ジョリー)。
醸造コンサルタントに大岡弘武氏を迎え、取得した2018年よりワイン造りを開始。
2023年3月、初ヴィンテージをリリース。
ワイナリーはロワール川の左岸、メーヌ=エ=ロワール県アンジェから南東に約20km、ソミュールから北西に25kmのクチュール村にある。
敷地総面積は森や建物も含め11.53ha。
「ラマルティニエール」という場所は、17世紀から文献に登場しており、18世紀よりワイン造りをスタートしていた。
直近の持ち主としては、2014年から2017年までグザヴィエ・カイヤール氏(Xavier CAILLARD)が管理をし、有機栽培を行っていた。
醸造所は地下洞窟にあり、すべての畑の中心に位置する。
畑から醸造所までの距離というのは、亜硫酸を使用しない自然派ワイン造りにおいては欠かせないポイントである。
また年間を通して温度が比較的安定しており、たとえ猛暑の夏でも醸造所内は16℃程までしか上がらない為、温度調整をしなくとも、ゆっくりとした低温発酵が可能である。
畑の最大の特徴は、全ての畑が同じ敷地内に存在しており、隣の畑の影響をうけずにマルティニエール独自のテロワールができていることである。
また西側から東側へ風が抜け、湿気が溜まりにくい地形が生むマイクロクライメイト(局所気候)のおかげで霜被害に遭いにくい。
全体の畑の総面積は6ha。標高は一番高いところで70mほど。すこし小高い丘になっている。
密植度は4500本/ha。樹間が1mで畝間が2mとなっている。
(インポーター様資料より)