醸造方法
9月上旬収穫
水平式圧搾機でプレス
300Lの卵型セメントタンクと12hl・20hlのフードルで9ヶ月間発酵・熟成無濾過・清澄あり
瓶詰め前:2021年5月28日
ワイン情報
元スペイン・ベストソムリエのエンリック、ジャズ愛好家で即興という意味のキュヴェ名は、収穫後に即興で複数区画で育つチャレッロをブレンドしたことから名付けられました。
プレスしフードルと卵型セメントで9ヶ月発酵・熟成しました。
クリアで透明感ある淡いグリーンイエロー色、スダチやライム、ミント香、スッキリとした清涼感と豊かなミネラル、喉越しキリっとした印象の仕上がりです。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
地中海性気候のカタルーニャ州ペネデスの地で、ムルソーのようなチャレッロを造る元ソムリエ、エンリック・ソレール。
1996年にスペイン・ペストソムリエ 、”ナリス・デ・オロ(黄金の鼻)” の栄冠も手にしています。
現在は、ペネデスの自生品種チャレッロにこだわり、土壌や樹齢、その畑の特性に合った醸造方法を組み合わせ全く異なる個性の4種類のワインを造っています。
その優れた嗅覚と味覚はスペインワイン界でも一目置かれ、かつて彼の主宰していたワインスクールは、彼の意見を聞こうとするワイン生産者で溢れていました。
ワイン・テイスティング・スクール ”ヴィティス・ヴィニフェラ”、大学でのソムリエコースの先生として多忙な日々を送っていたエンリックは、2004年、祖父の死を機に樹齢の高いチャレッロ種の植えられた畑”ヴィニャ・デルス・タウス” とセラーを受け継ぎます。
それまでは教える他にも彼の優れたテイスティング能力を信頼するワイナリー からコンサルタントの仕事も受けていたエンリックは、この時初めてワイン造りに興味を持ち始めます。
エンリックの親友でプリオラートの地で、ビオディナミの哲学に従ってワインを造るニン・オルティスというご夫婦の素晴らしい生産者がいます。
エンリックは彼らのワイン・コンサルタントを引き受ける代わりに、畑と醸造について教えてもらいました。
彼が祖父から受け継いだのは、”ヴィニャ・デルス・タウス”と呼ばれる、栽培面積1ha未満、樹齢80年以上のチャレッロ種の畑とセラーでした。
株仕立ての畑は、色とりどりの草花に覆われ、その古株独特のうねる枝をゆったりと伸ばしています。
中には、その重さに耐えきれず、石に支えられた枝もあるほどです。
ビオディナミの哲学に従って栽培された畑は、色とりどりの草花に覆われ、生態系の調和が見事に保たれています。
この畑からは、エンリックの子供とも言えるワイン”NUNヌン”が造られます。
そのエンリックが、小規模ながら今では最高級の設備を整えたセラーで造るワイン”ヌン ヴィニャ・デルス・タウス”、かつて2004年VTGでは初リリースにしてバルセロナで最も大きなワイン商の目に留まり、センセーショナルなデビューを飾りました。
ヴィニャ・デルス・タウスの隣には、栽培面積1.3haの、樹齢45~ 65年と比較的若いチャレッロが栽培されている畑があります。
”Impro-vissacio インプロヴィサシオ(即興)というキュヴェはこの畑で栽培されたブドウで造られています。
最近エンリックはこの区画の後ろに位置するパレリャーダの畑を買い取り将来的には、ペネデスの自生品種マルヴァシア・デ・シッチェスに植え替える予定です。
セラーから車で10分ほど離れた、トレジャス・デ・フォッシュの丘の上には、純粘土質の区画 ”Espenyalluchsエスペニャリュックス”がひっそりと木々に隠れるようにあります。
標高が400mにも及び、ペネデスの街から離れたところに位置するトレジャス・デ・フォッシュは、ペネデスでワイン造りを行う生産家にとっても非常に魅力的な場所です。
トレジャス・デ・フォッシュは自然保護区にも指定されており、絶滅の恐れがある鷲も確認されています。
カヴァ生産者はこの場所にアロマティックなパレリャーダ品種を栽培することが多いのですが、エンリックは10年前からデルス・タウスの畑のチャレッロをクローン栽培で増やしてきました。
ワイヤー仕立ての畑は、カタルーニャの聖なる山、モンセラートに向かい(北向き)、ちょうど10度東よりの角度になっているそうです。
傾斜がきつく、また近年乾燥が続いているため、表面はグリーンベルトに覆われていません。
1ha以下の区画には3000本のチャレッロが植えられています。
昼夜の寒暖の差がペネデス平野に比べて大きいこと、また畑の微妙な段差が、単一品種で造られたワインに複雑さを生み出してくれます。 古い石垣と木々に囲まれたこの区画は、静けさと自然、ピュアな空気に溢れています。
(インポーター様資料より)