醸造方法
完熟デラウェアを2種類の方法で醸し発酵。
1つは除梗破砕後、一日一回のピジャージュで 日間スキンコンタクト。
もう1つはしっかりと選果をして一部のみ手で破砕しながら開放タンクへ入れていき、その上に房ごとのぶどうを乗せてビニールシートを掛けて密閉し、セミマセラシオンカルボニック。
5日後に全体を破砕し、一日1回のピジャージュで 日間醸し発酵。
それぞれステンレスタンクで熟成後、瓶詰前にブレンド。
酸化防止剤の添加はなし。
ワイン情報
・ぶどうについて山形県置賜地区の完熟デラウェア。2022年も9月に入り続々と完熟デラウェアがやってきました。今年は短い梅雨が明けすぐに猛暑、収穫時期に大雨が降ったりと自然環境は色々な変化がありましたが、良いタイミングで収穫していただき、ワイナリーに届いたぶどうはとても良い状態のものばかりでした。糖度も例年通りしっかりとしていて、デラウェアの華やかな甘い香りが漂っていました。
・ワインについて毎年の橙色の特徴である華やかな香りとビターながらも心地よい飲み口を、今年は2種類の醸しのブレンドで表現しました。1つは除梗破砕をして、スキンコンタクト 日間でプレス。そしてもう1つはセミマセラシオンカルボニックで房ごと発酵、5日後に蓋を開けて破砕ののち、 日間醸し発酵。この2種類は面白いほど特徴が異なるワインに仕上がり、ブレンドの際に全く別の役割を担ってくれます。前者の色合いは濃いめのイエロー、香りは控えめですがしっかりとスキンコンタクトの期間を取っている分、金柑などのような柑橘の皮にも似た苦味や奥行きを出してくれます。そして後者の色合いは蛍光オレンジのような鮮やかさ。はじけるような華やかな香り(金木犀やラムネのような、人工的に作り出したもののように強烈な)が特徴。香りが強い分、味わいが驚くほど控えめに感じるほどです。この完全に異なる役割の2種類をブレンドすることで、橙色の特徴がしっかりとバランスよく感じることができるようになります。例年橙色は少しの期間落ち着かせてから飲むと、また味わいがクリアになって色々な要素をより感じやすくなるので、早飲みでもちょっとだけ寝かせ飲みでもどちらもおすすめです。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
2010年、ワインショップFUJIMARUやカーヴ・デ・パピーユなどワインショップを経営する株式会社パピーユが、ボランティア数名とともにカタシモワイン&フード(通称カタシモワイナリー)より、柏原市大県(おがた)にある『堂の内畑』(マスカットベリーA)を借り受け、カタシモワイナリー内にて委託醸造を開始、『ドメーヌ・デ・パピーユ』ブランドのスタート。
2011年、耕作放棄地であった『岩崎谷畑』を大阪府の外郭団体みどり公社の斡旋で地主さんより借り受ける。
再開墾し垣根仕立てのぶどう畑(メルローなど)を造成。
2012年、高井田にてデラウェアとベリーAの畑を新たに賃借。
また、羽曳野市の飛鳥ワインにて太子町のデラウェアを委託醸造。
2013年、大阪市中心部、島の内にて醸造所を設立。
自社畑産ブドウのほか大阪や日本各地から買いブドウを仕入れて醸造しています。
日本でも類を見ない都市型ワイナリー『島之内フジマル醸造所』です。
2013年以降はすべて島之内フジマル醸造所にて醸造。
そして2015年8月には東京・清澄白河にフジマル醸造所をオープン。
こちらではおもに東日本のブドウ栽培農家さんから原料葡萄をわけてもらって醸造しています。
ぶどう造り:
約2haの自社管理畑のブドウから造ったワインは「キュベパピーユ・シリーズ」としてリリースしています。
その他に日本各地から質の良いブドウを仕入れ醸造を行っています。
自社管理畑ではボルドー液以外は年に2~3回ほどの防除のみと減農薬を心がけ、農作業はすべて手作業で注意深く行いました。
収穫されたブドウは選果、粒よりし健全な粒のみを使用。ワインをお飲みになるお客様の顔を想像しながら、スタッフとボランティアの方々とで力をあわせワインを造りました。
本当にたくさんの人に手伝っていただいたおかげで私たちのワインは出来上がっています。
(ワイナリー様資料より)