醸造方法
10kg仕様の小箱を用い、収穫後はぶどうを傷つけないよう注意します。
畑と選果台での2回の念入りな選果後、果皮と果汁を接触させて4日間醸されます。
天然酵母によって自然に発酵はスタートします。
500Lと25hlのオーク樽で24ヶ月シュールリー(滓の上で熟成)を施しています。
フィルター仕様、ボトリング前にブレンドします。
2019年7月にボトリングしてその後も10ヶ月瓶内で熟成させます。
2017年の収穫から3年半経過して皆様のお手元に。
ワイン情報
瓶口には蝋が使われています。
蝋は剥がさず、そのままスクリューを突き刺し、いつも通り抜栓して下さい。
淡い黄色の外観。
白桃、黄桃、パイナップルの香りを追いかけて仄かな樽香を感じます。
酸は柔らかく、春の陽だまりのようなじんわりと暖かみのある印象。
アフターにはミネラルが縦と横に広がり続けます。
果実のふくらみと濃厚さ、アフターにはグリセリンの甘味も感じます。(ワインは辛口です)
《おすすめの料理》
金柑のマリネ、ポークソテー、カニクリームコロッケ、チキンドリア、カボチャのニョッキなど。
コクとボリュームがあってクリーミーな料理と合います。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
元々、MAROFは45haの畑を所有していましたが、ウロスの代で半分以下の22haに減らしました。
自分たち家族が手塩に掛けられる畑の大きさは、そのぐらいの広さだとわかっているからです。
また、誰かのコピーをするのは嫌だとウロスは語りました。
模倣ワインが仮にベストセラーとなりお金持ちになったとしても、ちっとも嬉しくない!とのこと。
目に見えない魂や哲学などをワインとしてカタチにする(具現化する)という自己実現を目指しているので、そんな職人肌、芸術肌の彼からしたら、自分にしかできないことを、自分の造りたいものを!と言うシンプルな考えであるのも、ごく自然なことです。
この内陸のワイン産地では、白ワインの生産が大半を占めています。
そんな中、MAROFは赤ワインにも重きを置いていました。
試飲してみたところ、どれもエレガントでブルゴーニュの上級キュヴェに引けを取らない、スロヴェニアでは並外れたクオリティでした。
収穫は9月中旬から10月末に行われます。
圧搾までに選果(未熟果や腐敗果を取り除く作業)を2回します。
そこにも驚きました。
と言うのもスロヴェニアで選果をする生産者には出会ったことがなかったからです。
人件費が毎年5%の上昇で、経済成長を遂げているスロヴェニアでは、これ以上コストをかけてワインの価格を上げたくないと言うのです。
他ワイナリーが選果をしない理由は明白でした。
しかし、MAROFは多額の人件費をかけ、極上の粒のみを使用します。
そこに彼の醸造技術とパッションが合わさり、至高のワインとなるのです。
(インポーター様資料より)