醸造方法
100%全房
小樽発酵
醸し15日
古小樽熟成9ヶ月
SO2瓶詰時10mg/L添加
152本生産
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
ブルゴーニュの若き革命児ニコラ・モラン氏、36才。
父もブドウ栽培者ではなかった彼は、最初トノリエ(樽職人)の道を歩き出します。
しかし次第にワイン造りに魅了されるようになり、ボーヌの醸造学校で学びなおします。
その後、フランス国内を始め、オーストラリア、南アフリカ、など、多くの生産地で修行を続け、2014年からようやくブルゴーニュでワインを作り始めました。
自社畑を持たない彼は、基本的に友人のビオの畑のブドウしか買いません。それも頻繁にミーティングをし、自分の納得が行く栽培をしてもらいます。
畑は軽めのトラクターで雑草を刈り、トラクターが入れない斜面は馬を使うときもあります。堆肥は動物性のものを状況に応じて少し。
基本的にはビオデナミ農法で、500番や501番を撒いています。
ブドウの収穫はとても気を使います。カセットは浅く、2段しかブドウを重ねません。ブドウが破れて発酵などが始まるのを防ぐためです。
選果は小さなテーブルで十人がかりで丁寧に行います。絶対に腐敗果を入れないためです。
セラーはとても清潔で、チリひとつ落ちていない感じです。醸造において、ポンプは一切使いません。
できる限り重力を利用、どうしてもの場合は炭酸ガスを使うこともあります。
バクテリアの発生を防ぐため、樽内を何度もアルコールで拭きます。
発酵は古い伝統的大樽発酵と、内部にステンレスジャケットを内臓したベトン槽(コンクリート)を併用しています。
上部が下部より少し小さくなっているタイプで、この方がよりいい気がするそうです。
除梗は場合によってはフルーティさを出してくれるので、やる場合もあるそうです。
アルコール発酵は14日~28日間、搾る段階で窒素を少し使用、何度も試飲して搾るタイミングを見るそうです。
熟成は基本バリックで、ベトン槽を使うキュヴェもあります。
亜硫酸は醸造過程では一切使わず、瓶詰時に赤は10mg/L、白は20mg/L程。
ブルゴーニュでは異端児と見られている彼のワインは、長い間待ちわびていたブルゴーニュのナチュール!
ヴォラティルアシドやブレタノマイセスをまったく感じさせない、素直でクリーンな果実味、ブルゴーニュらしい畑の違いも明確に表現し、畑の偉大さも感じ取ることができます。
ニコラが念願の自分の畑を2018年にマランに購入、ドメーヌワインを造り始めました(2019年ファーストヴィンテージ)。
樹齢の高い畑(25~50年)を購入できたのと、標高のある畑(480~500m)なので温暖化の影響もそれほど受けず、酸がキレイに乗ります。
土壌は粘土質のマルヌカルケール。
もとの所有者がビオに近い形で栽培していたそうで、いい状態で引き継げたそうです。
彼自身はオーガニックの堆肥を少し撒いたり、手を入れ始め、さらに葡萄が生き生きとし始めたと話してくれました。
これからが楽しみなニコラのドメーヌワインです。
(インポーター様資料より)