醸造方法
ステンレスタンク醗酵、同容器にて6ヶ月熟成。
ワイン情報
OMNES DIESはラテン語で「毎日」の意。
アルコール度数も高くなく、毎日気軽に飲めるようなワインです。
モスカートジャッロがワインに香味を、ミュラートゥルガウが全体のバランスを綺麗にまとめます。
夏の果実を思わせる、フレッシュで華やかな香り。
良く熟したグレープフルーツや白い花、オレンジ。
柔らかい酸にほろ苦い柑橘系の苦みを感じながら滑らかな果実味が広がります。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
アバツィア・ディ・ノヴァチェッラは、1142年よりボルツァーノの町より北北東へ35kmの地に畑を所有し葡萄栽培を行う由緒ある修道院です。
現在は、イタリア最北の生産者として名を馳せております。
ノヴァチェッラはラテン語の『Nova=新しい』+『Cella=住まい』に由来し、古くはローマやヴェネツィアに向かう巡礼者の休憩所として利用され、ここで造られるワインは疲れた巡礼者達を癒しておりました。
中世時代に聖アウグスチノ修道会が50ヶ所に建てた修道院で、現在もその姿を残しているのはノヴァチェッラを含む5ヶ所のみです。
修道院には図書館があり、74,000冊にも及ぶ手書きの古書やマルティン・ルターが訳した聖書等が大切に保管されております。
日本に入荷出来る様になったきっかけは、ビジネスだけではなく『この教会の存在と歴史を多くの人々に知ってもらいたい』という思いからです。
・栽培特記事項
白葡萄は修道院のあるヴァルナや近郊のブレッサノーネの畑にて栽培され、ピノ・ネロ、ラグレインなどの黒葡萄はボルツァーノ近郊の畑にて栽培、醸造されます。
白葡萄用の畑は、標高は600~900m、1万年前は氷河が広がっていた土地であり、侵食により砂や砂礫、石英などが入り混じる非常に複雑な土壌を形成しています。
仕立ては全てギュヨー。樹齢は古くても20年ほど。冷涼なこの土地では樹齢が高過ぎると北風により樹が枯れてしまう為、定期的に植え替えを行っております。
尚、樹齢が古くなくても土壌が複雑なため、ミネラル感豊かな葡萄が生まれます。
また、斜面が少し違うと、ミクロクリマも全く違ったものとなるため、品種毎の個性を理解し、その品種に適した土壌を選び植樹しております。
例えば、ミュラートゥルガウは酸味が非常に重要な為、冷涼な気候の標高750m~900mの高地にて栽培され、晩熟であるリースリングは、標高700mまでの斜面の石の多いエリアにて栽培され、夜間も石に蓄積された熱が成熟を促します。
栽培はビオ・ロジックに近い農法を実践。唯一ビオ・ロジックの規定と違う点は灌漑の有無です。
無理に規定に沿った農法をするのではなく、葡萄の成熟を第一に考え、アルト・アディジェの気候にあった栽培を行っております。
・醸造特記事項
アバツィア・ディ・ノヴァチェッラ敷地内の白ワイン用のワイナリーは、ステンレスタンクが立ち並ぶ非常にシンプルな設備。
各品種の個性を最大限発揮できるようにと、ゲヴェルツトラミネールはスキンコンタクトをし、ミュラートゥルガウでは香味を活かすため圧搾時に窒素を充填するなど、非常に細やかな注意をはらい醸造を行っている為、スポット的に参加する醸造コンサルタントではなく、チェレスティーノ・ルチーンのような専属の醸造家が必要となります。
また、品種の個性を表現するためほとんどのキュヴェはステンレスタンクでの熟成、プレポージトゥス・シルヴァネールなど一部のキュヴェは30HLの大樽を使い、2008年を最後に白ワインでのバリック使用をやめました。
セラーは、設立当時1140年ころ建てられた建物をそのまま使用しております。
(インポーター様資料より)