Shiro / シロ 2022

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マセラシオンを行わないシンプルな醸造で作られた唯一の白ワインです。エンニオ曰く、この名前は「興味をかきたててくれる日本へのオマージュ」。また、「白色」という普遍的な要素が、このワインの唯一変わらないポイントであり、Vフォーヴィットリオとイアステンマで使いきれなかったブドウを使用する自由な立ち位置のワインでもあります。

個性が込められたラベルデザイン

ラベルには、愛犬の後ろに星座ではなく、息子ヴィットリオが描いた絵が描かれています。このやんちゃな息子が生み出したアートが、ワインにさらに温かみを添えています。

味わいの特徴

リンゴやカリン、レモンといったフレッシュな果実に、ほんのりスパイシーな香りが加わり、ストレートでナチュラルな華やかさを感じさせます。果実のジューシーさと軽やかさが絶妙なバランスを保ちながら、澱を絡めても不安定さを感じさせません。むしろ、乳化したようなまろやかなジュース感が広がり、飲む人を魅了する白ワインです。

醸造方法

9月初旬に収穫したブドウをプレスし、ステンレスタンクで発酵させた後、10ヶ月間熟成させます。この間に移し替えは2回行われ、その後、最低2ヶ月間瓶内熟成を経て完成します。すべてノンフィルター、無清澄で瓶詰めされ、So2の添加は一切ありません。自然そのものが詰まった、ピュアなワインです。

生産者情報

印象的な個性を放つこの無添加ワインを手掛けるのは、イタリア・カンパーニャ州のベネヴェント県出身のエンニオ・ロマーノ。もともとグラフィックデザイナーとして活躍していた彼は、ナチュラルワインに出会ったことをきっかけに、2011年から妻のメナと共に故郷でのワイン造りを始めました。

彼らの拠点は、標高430mの小さな村トッレクーゾ。ここに広がる2ヘクタールのブドウ畑は、石灰質を多く含む粘土質土壌で、アリアニコ、ファランギーナ、フィアーノ、トレッビアーノといった品種が植えられています。畑では無農薬栽培を実践し、緑肥を使用するなどして徐々にビオディナミ農法に移行中です。

ワイン造りへのこだわり

醸造では野生酵母を使った自然発酵を行い、ブドウの持つ力とその年の恵みに全てを委ねます。So2の添加やフィルタリング、清澄、温度管理は一切行わず、自然の流れに身を任せたアプローチが特徴です。最初のヴィンテージである2012年からすでに特有の推進力と透明感が感じられ、飲む人を驚かせています。

カンリーベロの魅力

エンニオは毎年の収穫や醸造を通じて、さらなる可能性を見出しています。ワイナリーの歴史はまだ浅いものの、その迷いのない姿勢から生まれるワインは驚くべき完成度。今後の成長と進化が大いに期待されています。

ちなみに、ラベルに描かれた犬のイラストは、初めての収穫時に亡くなった愛犬をモデルにしたもの。このワインには、大切な存在への愛と感謝が込められています。

(インポーター様資料より)

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