タンニンはあるものの、非常に軽やかでいて心地よい。
果実にあふれた丸みのあるロッソ。
唾液腺を刺激する旨味と酸味のバランス感。
醸造方法
果皮との時間を短くし、バランス感を意識して醸造。
生産者情報
2004年、ジャンマルコ・アントヌツィはラツィオ北部のボルセーナ湖半にてブドウ樹の栽培、ワイン醸造を開始。
彼の考え方は非常にシンプル、かつ合理的。
自分の造りたいワイン、そこに到達するために何が必要なのか?
多くの素晴らしい造り手のもとで働き、知識・経験を、、、。
祖父の持っていたグラードリのぶどう畑を起点にLe Costeの畑を、、、。
フランコ・ピエーデ(台木を使わずに自根にて)から薬品など一切を排除した栽培を、、、。
知識や技術に傾倒しない、感性に任せた醸造(本人は認めませんが)を、、、。
知識・経験・畑・栽培・醸造、そしてそこに「どんなものを造りたいか?」という彼の考える「到達点」。
そしてそこに辿り着くために必要な手段。
結果、いつも挑戦につながる、いわば全く妥協のない彼の信念。
だからこそ毎回楽しませてくれる、常に想像の2~3歩先をゆく造り手。
ジャンマルコ・アントヌーツィ、彼ほど合理的、かつ感性的な造り手に出会ったことはあっただろうか。
ヴァレンティーニやジュラール・シュレール、愛する造り手のワインを飲むうちに、自らワインを造りの道を選んだジャンマルコ。
フランスをはじめとした多くのワイナリーでの経験、そして祖父より受け継いだグラードリでのブドウ栽培、そ れぞれ全くの無関係のようですべては彼の計画した通り。
そう感じさせてくれる説得力を持っている。
そして、それだけでは終わらない彼のエネルギーは、畑での挑戦はもちろん醸造においてもただならぬものがある。
そんな彼はいつも想像の斜め上を進み続ける彼のワイン。
そこには造り手だけでない、飲み手へのたくさんのメッセージが散りばめられている。
グラードリの土地はラツィオ北部、ヴィテルボ近郊カルデラ型の湖ラーゴ・ディ・ボルセーナのほとりにある。
このあたりの土壌は火山礫、凝灰岩、細かい顆粒状の石が積み重なり形成されている。
砂質、火山性の堆積物、特に鉄分が多く、石灰質と共にブドウに特徴的なミネラルを与えている。
標高も高く、350~450mという斜面、祖父の畑や周囲の小さな放棄地を寄せ集めた3ha(樹齢が非常に高い)と、2004年に彼が手に入れた3haの土地「Le Coste」。
2006年より収穫・醸造を開始。
2012ヴィンテージより、大きく変貌を遂げたBianco。
これまでは区画の違いを感じることなく、1種のワインとしてボトル詰めしていたものの、見事な収穫を迎え、醸造過程にて起きた樽ごとの違いをはっきりと感じたジャンマルコ。
醗酵がやや早い段階でストップした結果、若干の甘味と酸、なんとも心地よい口当たりの良さを持つL’abboccatello。
果皮の印象が少なく、より本来のビアンコらしい飲み心地を持つBianchetto。
そしてこれまでのビアンコとは圧倒的に違う迫力と安定感、明らかな成長を感じるBianco。
3種類のビアンコをリリース。
そしてさらにはBianco2011の中で、最も可能性のある(言い換えればまだボトル詰めしたくない)1つをボトル詰めすることなく計24か月樽内にて熟成し、一年遅れでボトル詰めしたというBianco R。
そしてこれまではPainoに混ざっていた樹齢60年を越える高樹齢のプロカニコのみを、ごく短いマセレーションを行い木樽にて醗酵・熟成したというLe Vigne piu Vecchie。
Le Coste とは比べがたい、全く別の雰囲気、それでいてやはり年月の醸し出す迫力、醸造という部分ではややおとなしい分、現段階で の完成度に驚かされる。
赤においても飲み心地を優先、2週間のマセレーションによる醗酵、圧倒的な滑らかさを持ったRosso、ビアンコ同様、1年長い樽熟成をさせたRosso R。
見事ともいえる収穫を迎えた2012とは対照的に冷涼な雰囲気を持った2013年の白はBianchetto,Biancoの二つ。
果皮の剛健さよりも果実的な香りや酸の印象が強い「バランスと繊細さを持ったヴィンテージ」、ビアンケットはより飲み心地の良さとスムーズさ、ビアンコについても前年より繊細さを感じるワインとなっている。
そして結果的にRosatoは今回より果皮との接触を行わずに果樹のみでの醗酵に挑戦。
これまでをはるかに超える手ごたえを感じたというジャンマルコ。
そして時折リリースされるRosso di Gaetano、以前からジャンマルコが栽培を手伝いブドウを分けてもらっていた近所のガエターノ爺。
彼の畑で素晴らしい収穫を迎えられたこと&ガエターノの生計を助けることにもつながることから、醸造&ボトル詰めされる。
それぞれのワインの種類に、生産量がまったく追いついてない。
そんなことは百も承知、一切動じることなく突き進む自由奔放、傍若無人、それこそが 彼、ジャンマルコ・アントヌーツィである。
(インポーター様資料より)