Rose / ロゼ 2021

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醸造方法

手摘みで収穫後、ピノ・ノワールは全房プレス。
メルローは2日間のマセレーション。
その後、モストを1000L, 500L, 古バリックに移し自然発酵。
ワインの継ぎ足しをしないため、産膜酵母が白い膜を形成する。
その状態で12ヶ月間のシュールリー。
その後、粗いフィルターを掛けボトリング。

ワイン情報

21年ビンテージは、樽にワインを足さなかったことで産膜酵母が形成され、産膜酵母由来と考えられる旨味があります。
何度か試飲しましたが、抜栓前にボトルを振った方がこのワインの持ち味がしっかりと現われるかと思います。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

ドイツワイン造りのシリコンヴァレーとも言われるファルツ州。
その中でも多くの若手が集まり注目されているニーダーキエヒェン。
ワインを造り始めてまだ10年ほどだが、ここ数年でショヤマン兄弟は多くの人に知られるようになった。

「可能な限りピュアでエネルギーに溢れたワインを造りたい。しかし、それを追求するがあまりこの土地の味わいをワインに反映させられないということは避けたい。」
と語るガブリエルは土壌とブドウ樹の健康状態、そしてそれを取り巻く環境を重視している。

「全ての畑における仕事に大きな違いはない。
重要なのは畑のコンディションが常に安定しているということ。
つまり、ブドウ樹とそれ以外の植物のバランスを保つことと、常に畑の風通しをよくし、カビが蔓延しないように注意している。
ブドウが健康であることが大前提であり、それなくして上質なワインは生まれない。
逆を言えば、健康なブドウさえ育てることができれば、あまり余計なことをしなくても良いワインは生まれる。」

現在ドイツ国内では、多くのワイナリーがビオロジックやビオディナミに転換しており、いわゆる自然派ワインへの流れは今後も大きくなることが予想される。

「ブドウにしろ野菜にしろ、より自然な造りに回帰していくことは歓迎すべき流れだと思う。
けれど、ワインが面白いのは、その土地の味わいを如実に反映してくれる飲み物だからであるし、そのためにはブドウの健康や樽、セラーの衛生管理など色々なことに注意しなければならない。
飲んで美味しければいいという主張は理解できるけれど、僕らは品種や土地の個性を正確に表現するワイン造りを目指したい。」

これまでショヤマン兄弟は伝統品種であるリースリングに主眼をおいてきたが、気候変動とともにファルツ州でも上質なシュペートブルグンダーやシャルドネが造れる条件が整ってきたことから、今後は品種の裾野を広げていきたいという。
ジモンとカブリエル兄弟はワイナリーの4代目にあたり、2009年に初めて二人のワインが生産された。
それまでブドウは共同組合に販売していた。
2012年にはビオディナミ農法に切り替え、2019年にデメテールの承認を得た。

彼らの畑仕事における理念は、土壌の特徴とそこに現れる唯一無二の個性を引き出すために極力ブドウ樹の生命リズムを乱さないことだ。
そのためには、土壌を守り、保持するのみならず、土壌の生命力をより一層活性化することが重要となる。
ビオディナミ農法はそのための手段を提供してくれる。
彼ら兄弟にとってのワイン造りとは、ワイン畑を取り囲む動植物とそれら多くの要素間のバランスを保つ人間がいて初めて可能となる。
その条件が整っていれば、人間がワイン造りに大きく介入する必要性はなくなると信じている。

(インポーター様資料より)

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