醸造方法
ブドウはすべて除梗しステンレスタンクにて野生酵母による自然醗酵(1日1回のポンプオーバー)。
そのまま果皮と共に270日間の浸漬の後澱引き、圧搾を行いました。
その後500Lの古樽にて落ち着かせた後ボトリング。
マロラクティック醗酵あり。
ワイン情報
スワートランド・パールドバーグ地区の若木のグルナッシュを日本向けに特別にボトリングしてもらったキュヴェ。
“ドライフコップ”とはアフリカーンス語で直訳すると「ブドウあたま」という意味で、ブドウとワインに魅せられた生産者が、自身を含む全ての方へ送るメッセージとして名付けられました。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
自称 「イケメン且つダイナミックさを持つ男」 と豪語するバーデンホースト家のいとこ同士、へインとアディが、スワートランドに本拠を置いて共同オーナーを務めるワイナリーです。
全工程で自然派を貫き、南アフリカにおけるビオの生産者の先駆け的存在のワイナリーで、Tim Atkin MW, SA Special Report では常に最上級の1級に格付けされています。
彼らは共にコンスタンシアの大自然の中、農場を営む生粋のファーマー一族として育ち、ワイン醸造家になるべく、フランス、ニュージーランド、南アフリカで研鑽を積みました。
そして2008年にスワートランドの地で、1930年代から使われなくなってそのまま放置されていた醸造所を含む60haの農園を買い取り、本格的にワイン造りをスターとさせました。
自社畑の半分近くの28haはブッシュヴァイン(自根)だったことも大きなきっかけとなったと言い、彼らの祖父の口癖だった「当時は信号機なんかなくてヒッピーがまだたくさんいて、何かといえば採れたての野菜とサンソーの赤ワインで乾杯したものだ」という、「古き良き時代の営み」を大切にしており、在りし日のまま、昆虫や緑に囲まれ自然と調和した生活を送っており、醸造においても非常にナチュラルなアプローチを用いています。
畑・栽培
1950~60年代に植えられたシュナンブラン、サンソー、グルナッシュをメインに、様々なブドウ品種を、灌漑無しで、ビオロジックにて栽培しています。
全ての品種はそれぞれ南や北、西向きの斜面に植えられており、土壌は基本的に花崗岩ですが、畑によっては表層が粘土質であったり、風化していたり、かなり頁岩が含まれているなど、地質はバラエティに富んでいます。
ブドウ樹は全て株仕立てで、低収量ですが凝縮した果実味が得られます。
醸造
醸造においても徹底して自然に寄り添ったワイン造りのフィロソフィーに則り、細部にまでこだわりをもち、慎重かつ大胆に行われています。
また同じ品種でも、産地や日照時間、土壌の違いなどによるテロワールの個性を細かく吟味しながら、それぞれの区画やそのヴィンテージに合わせた醸造を行っており、それらの個性を存分に引き出すために全てのワインを全房発酵させています。
また清澄は行わず、酸化防止剤も必要最低限の使用に抑えて醸されたワインは、それは正に天性のセンスの結晶と言えますが、彼の施す醸造とアッサンブラージュによってワインは見事にバランスを成していて、全てのキュヴェに土壌の個性が尽く現れています。
(インポーター様資料より)