Lost & Found / ロスト・アンド・ファウンド 2019

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醸造方法

【産地】ブリード・リヴァー・ヴァレー
【土壌】川石の上に沖積砂とローム土壌が広がる
【植樹】1882年
【醸造】木製ラックの上にブドウを広げ、2週間室外で乾燥。
5日間かけて乾燥したブドウをプレスし、ステンレスタンクにて1年以上かけて醗酵。

ワイン情報

今ヴィンテージのみ、ワンスオフのストローワインです。
残念ながら正式な記録は残っていませんが、ブリード・リヴァー・ヴァレーに位置するこの畑は、恐らく南アフリカで最古の商業用に植樹されたブドウ畑で、使われているマスカット・オブ・アレキサンドリアは1882年に植樹されたとの記録があります。

グラスに注ぐとまるで燃えさかる炎のような力に満ち溢れ、濃厚なアプリコットやマーマレードなどがふんだんに香り、芳醇で、しかしシルキー、妖艶な甘さと溌溂とした酸が同居する見事な甘口ワインに仕上がっています。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

若き天才醸造家、クリス・アルヘイト氏のワイナリーで、2011年にファースト・キュヴェ 「カルトロジー」をリリースするやいなや、瞬く間に国内外で高い評価を受け、大変話題になりました。
2018年には「Tim Atkin MW SA Special Report」で「ワインメイカーズ・オブ・ザ・イヤー」に選出され、常に最上級の1級に格付けされており、今最も注目を浴びている醸造家のひとりです。
クリスとスザーンのアルヘイト夫妻はワイナリー設立前に世界中の様々なワイナリーを訪れた際、その土地ならではの個性を表現したワイン造りに感銘を受け、自分たちも故郷であるケープの土着品種を用いて、南アフリカのアイデンティティーを表現したワインを造ることを決意したそうです。
そしてちょうどその頃、標高300メートル前後で海風や山おろしの吹く乾燥した区画に植えられている古樹に出会い、残っていた記録を調べると、その区画には既に1656年にはシュナン・ブランとセミヨンが植えられていたことが判明し、ついに彼らはこの地で、『白ワインに特化したワイン醸造家になる 』 ことを目標に定め、大きな一歩を踏み出しました。
彼らがワインを造り始めてまだ10年余りですが、リリースするキュヴェには、拘り抜いた大地とその風土、そして品種の魅力がそのまま大切に丸ごとボトルに詰め込まれており、南アフリカ、西ケープ州、銘醸地ウォーカー・ベイの、その区画ならではの個性がしっかりと表現されています。


本拠地はウォーカー・ベイにありますが、立地条件や冷涼さ、樹齢など、クリスの厳しい審美眼に叶った様々な地域の栽培家と契約しています。
畑はいずれも小区画で、南極大陸から流れる海流の影響を受けており、緯度の割に冷涼な気候で、主に樹齢30年以上の古樹が植わっており、最も古い樹はなんと1936年に植樹されています。
クリスはこのように希少な区画のブドウ樹を求めてワイナリーから400km近くも離れた畑に胸を躍らせながら通うのだそうです。
また、冷涼な環境に拘る理由は、ブドウに含まれる天然の高い酸が生み出す澄んだ味わいを持つシュナン・ブランを収穫するためには、畑にとって大西洋からの冷涼な海風が吹き付けることが不可欠であると考えているからです。

醸造
クリスは、収穫時の酸度がマロラクティック発酵までの醸造過程に何よりも影響を及ぼすとの考えから、収穫日の決定を非常に慎重に行います。
収穫されたブドウはクリスが味見をしながら全房のまま慎重にプレスされ、低温のタンクで24時間静置しますが、この間酵素やSO2などの添加物は一切加えません。
それらを加えることはバクテリアの持つポテンシャルを崩し、発酵を妨げると考えるからです。
醸造において新樽は一切使用せず、全て厳選した古樽を用いています。
クリスは「例えるなら僕のワインは相撲の力士というよりはしなやかな体操選手のようなタイプ。パワフルながらも重くなく、軽やかでしなやかなワインになることを目指しているんだ。」と茶目っ気たっぷりに話してくれます。

評価
南アフリカワインの最高権威であるTim Atkin MW/ティム・アトキン・マスター・オブ・ワイン 曰く、「間違いなくウエスタン・ケープにおいて最もエキサイティングな新星ワインメメイカーであり、2018年の 『ワインメーカー・オブ・ザ・イヤー』 と言えるだろう」。

(インポーター様資料より)

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