醸造方法
石灰岩主体の粘土とマール(オボック)のミックス土壌。
海抜280m~390mに位置する急斜面のテラス状の畑。
フルミントとラスキリースリングは梗をつけたほうが品種のエレガントな特徴がより出るため全房プレス。
ソーヴィニヨンは除梗し5~6時間マセラシオンを行い旨みを引き出すがけっしてアロマが出過ぎないように注意する。
発酵後は澱引きせずそのまま熟成。
木樽(2,800Lの大樽)にて12ヶ月、4ヶ月間ステンレスタンク熟成。
SO2無添加。
ワイン情報
熟した黄色い果実、微かなミントティーやペッパーグラスの香り。
アルザスタッチの果実感。
ソーヴィニヨン系の清々しいグラッシー感。
そこに南方系白ぶどう的なエキゾチック感が加わるなど、白ワインに欲しい個性が次から次へと現れる、魅力的な一本!
ハロゼのエリアで伝統的に仕込まれてきたフルミント、ソーヴィニョン・ブラン、ラスキリースリング(ヴェルシュリースリング)の3種を使用。
どの農家も必ず造っていたワインのスタイルをハロゼで再現。
ラベルはハロゼの環境を代表するテラスと森の写真で、所有している畑。
このイメージからもテロワールを伝えたかった。
この2020VTから、SO2無添加での醸造。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
兄オーストリア。
山頂を越えると弟スロヴェニア。
今やナチュラルワインの新聖地に現れた天才兄弟!
【グラスから立ち上がる、あの標高の高いシュタイヤーマルクを思い出させる山のミネラル感。
美しい果実の奥には、この産地を歩いた時の、清々しい植物のテンションが、見え隠れする。
「伸びっ!」口中に放り込んだ時の第一印象だ。
ナチュラルを徹底しても、ブレはかけらも無いクリーンの王者的風格。
「ホッとしたっ」かつてない旨味の絡み方に、喜びのため息が出た。】
(代表・山田のコメントから一部抜粋)
グロース家はシュタイヤーマルク州のラッチュ・アン・デア・ヴァインシュトラーセで1750年からワイン造りを行う歴史あるファミリー。
10年前から兄のヨハネスがオーストリアを、弟のミヒャエルがスロヴェニアのワイナリーを受け持っている。
兄のヨハネスはオーストリア随一と称される醸造学校クロスターノイブルグ校を卒業。
話す時に土を触り、ぶどうに触れ、農園の自然を慈しんでいるのが分かる。
生物多様性、サステイナビリティ、景観、伝統のことが話によく出てきて、流行りで自然なワインを造っているのではないと確信。
ラッチュ周辺は丘が入り組んだ多様な地形で、マール(泥灰土)を主体に石灰岩や砂岩、粘土土壌や酸化鉄、二酸化マンガンなど、多様性に富み、複雑。
堆積土壌で1500万年前の海底が隆起した土壌。
貝の化石がくっついた石灰岩が出る畑もある。
ヨハネスの祖父の代には、必要に応じて化学肥料を使ってきたが彼の代から自家性肥料に戻した。
(2年かけて熟成、牛の糞以外は全て自園のもの)。
その肥料でさえ、植樹後2年間続けてごくわずかに使用するのみで、それ以外は葉の色を見て必要に応じてスポット使用。
また、除草剤、殺虫剤、化学肥料に頼らず生物多様性を高めることで質の良いぶどうを育てることを目指す。
ワイン造りのほとんど全ては畑。そんな畑仕事もほぼ手作業。
というのも、テラス状や急斜面の畑のため機械化が難しく、20人の従業員のうち17人は畑での作業に従事している。
ワイン販売の半分はワイナリーに買いにきてくれる地域密着型!
自分たちの哲学、ワイン造りの説明をし、納得して買ってくれるので、認証業者にお金を払う意味が見出せず、認証こそ取っていないが正真正銘BIO!
(インポーター様資料より)