Aladasturi / アラダストゥリ 2016

このワインはこちらから購入できます

醸造方法

直接破砕後、ジュースと共に果皮・果肉・種を60%加え、クヴェヴリで10日間[12℃]醸し
果皮・果肉・種をすべて取り除き、クヴェヴリで6ヶ月間[14℃]発酵・熟成
2016年12月に瓶詰め、瓶内熟成
SO2発酵前と後:5mg/L トータル:38mg/L

ワイン情報

ヴァルツィヘはイメレティに2015年に誕生した女性醸造家のワイナリーで、チョティアシュヴィリのカハ氏がコンサルを務めます。
遅熟でライトに仕上がるアラダストゥリを直接破砕しクヴェヴリで醸し、6ヶ月間発酵・熟成しました。
オレンジを帯びたガーネットの外観にレッドカラントやハーブ、ひのきの香り、ほんのり酸を帯びたチェリーや紅茶のタンニンが交差する柔和なやさしさです。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

首都のトビリシから西北西へ約230km、車で3時間半かけてジョージア西部のイメレティ地方の中心都市クタイシの町へ。
15世紀以降イメレティ王国の首都でもあったこの町は、西にある黒海からは約100キロ内陸に位置し、バグラティ大聖堂やゲラティ修道院の2つの世界遺産があります。
そのクタイシから真南へ20km、約30分車で走ったヴァルツィヘ村に今回の生産者ヴァルツィヘ・マラニがあります。
マラニ(Marani)とは、ジョージア語で“クヴェヴリが埋めてある場所”、翻って現代では醸造所を指します。
オーナーのDavit Tsertsvadze(ダヴィト・ツェルツヴァゼ)氏は黒海沿岸とジョージア西部山間部でのホテル経営を中心としたビジネスを生業としており、好奇心旺盛でヴァイタリティに溢れた人物、この村の名前をワイナリー名に据えるだけあって、この地域への想いはかなり熱いものがございます。

ワイナリー設立は2015年。
①イメレティ地方の伝統的かつユニークなワイン造り(つまりクヴェヴリを使用したマセラシオン醸造)
②イメレティ地方の農業を通じた地域経済活性化
③自らのワイン造りを通じて、クタイシの町を中心とした自然環境へ配慮した持続可能な観光産業の育成
以上3つの基本コンセプトを掲げ、ワイナリーは設立されました。

さらには、ビオ農法と循環可能型農業の確立によって、ローカルな地場品種とクヴェヴリをつかった伝統的なワイン製法がより広範で深い認知を得る事を将来的なゴールとしております。
設立同年に黒ブドウ、オツハヌリサペレを醸造所のすぐそばの土地に植樹しております。
代々、人の手が全く入ってこなかった野生の土地ですので、農薬や化学肥料の影響を一切受けておりません。
いわゆるビオの農法を志す彼らにとってはうってつけの土地です。
今回入荷した全てのワインは、イメレティ地方の無農薬農家から購入した所謂買いブドウから造られたワインですが、数年後には自分たちで作ったオツハヌリサペレがお目見えになると共に、今後は同様に手つかずの野生の土地に白ブドウのツィツカ、ツォリコウリ、クラフナ、黒ブドウのオジャレシ、ゼルシャヴィ、アレクサンドロウリを植樹予定。
植樹区画はフランスのコンサルタントの指導の下、土壌や気候、ブドウ品種に合わせて台木と区画が選定され行われる予定です。
畑はもちろん完全な無農薬のビオの畑です。
醸造を担当しているのは、フランスの大学で農業と醸造学を学び、ドイツとニュージーランドで計3年、その後ジョージア国内に戻り2年の現場修行を終えたAna Khitarishvili(アナ・ヒタリシュヴィリ)、女性醸造家です。
さらには、カヘティ地方のTchotiashvili Marani(チョティアシュヴィリ・マラニ)のKakha(カハ)氏が醸造コンサルタントとして技術と経験をかしております。
女性ながらの繊細な感性にカハの技術と経験が見事に融合し、内陸のカヘティ地区のワインとは正反対の女性的で輪郭がクリアな上品な味わいに仕上がっております。
さて、このヴァルツィヘ・マラニは上述の通りジョージアの西部のイメレティ地方にあります。
ジョージア西部は、とうもろこしやヘーゼルナッツなど、ある程度湿度を好む農産物の栽培地として良く知られており(ジョージアで)、ジョージア東部のカヘティ地方に比べて、夏は長く暑さも穏やかで冬の寒さもより穏やかです。
そしてなにより雨量が多いことが一番の特徴です。といいましても現地で聞いたところによると、年間600~800mmとのことですが。
その中でイメレティ地方の気候は、内陸のカヘティと比べるとより多様性に満ちています。
それには黒海からの風が深く影響しております。冬には黒海から暖かい風が吹きブドウの生育に重要な影響を及ぼし、夏は冷たい風が吹き込み暑い季節に寒暖差をもたらします。
さらにジョージアのブドウ畑の約70%が存在するカヘティ地方と比べると、イメレティ地方ではブドウ畑を目にする機会はずっと少なくなります。
また品種構成も大きく異なり、この地域オリジナルの地場品種から造られるワインはより酸、ミネラルがその構成の中で優位性を保ち、いわゆる冷涼感をより感じられ、さらには明瞭なアロマを併せ持っていることが大きな特徴となります。
この特徴は気候と醸造方法に加え、土壌が炭素を含む粘土石灰であることも影響しております。
白ブドウで代表的な品種は、ツォリコウリ、ツィツカ、クラフナ、赤ですとオツハヌリサペレ、アラダストゥリ、ゼルシャヴィとなります。
(白ブドウの多くは、かつてその酸と豊富なアロマの特徴から、ソヴィエト連邦時代にスパークリングワイン用として使われました。)
全てのブドウ品種はゆっくりと時間をかけて熟成ていくので、収穫はおおむね10月中旬ごろから行われます。

今回リリースするブドウ品種の一般的特徴:
①Krakhuna(クラフナ)…イメレティ地方で最もアロマティックな品種。
比較的早く熟しリンゴやレモン、フローラルなアロマ、明瞭な酸と良質なストラクチャーが特徴。
②Tsolikouri(ツォリコウリ)…イメレティ地方で最も多く栽培されている品種で高い酸と豊富なアロマ、エレガントなアフターが特徴。
③Tsitska(ツィツカ)…ライトなボディで、ヴェジタルなアロマに、洋梨・レモン・メロンのアクセントがあり、酸は高くイキイキとしている。             スパークリングワイン用として重宝されてる事に加え、歴史的にTsolikouriと50/50でブレンドすることでベストパフォーマンスを発揮するとされる。④Aleksandrouli(アレサンドロウリ)…Racha地区で最も重宝され高いクオリティを示す品種。
きわめてソフトなタンニンとラスベリーやブラックベリー、レッドベリーのアロマが特徴。
⑤Aladasturi(アラダストゥリ)…非常にゆっくり熟し収穫は11月中旬、遅いものだと12月にもなる。
アルコール度数は低く、淡いルビー色で軽やかなボディ、タンニンも細かく繊細。アカスグリやチェリーのアロマ。
繊細な味わいを好む我々日本人の味覚により近いテイストの彼女たちのワイン。
これまでロングマセラシオンのパワフルなタンニンや渋みが苦手とされてた方々にとりましても、一度味わって頂けますと新たな発見や道が見えてくるかもしれません。

(インポーター様資料より)

このワインはこちらから購入できます

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次