醸造方法
木製解放桶で醸し、デキュヴェしてプレス
別のタンクで発酵
木樽で熟成
無濾過・無清澄
SO2無添加
ワイン情報
2014年から無農薬栽培に移行したモルゴンのピンクがかった花崗岩土壌で育つ樹齢70年のガメイを収穫後、木製解放桶で醸しデキュヴェしプレス、別のタンクで発酵後、木樽で熟成しました。
レンガ色のガーネット、フランボワーズジャムやプルーンの香りを感じます。
旨味のある果実味が拡がり心地の良いタンニン、奥行きのある上質な味わいです。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
フランス・ボージョレはスーパー要注意ワイン産地になっております。
ご存じ天下のブルゴーニュの一番南の産地、ボージョレはどうしても北のボーヌより1つも2つも下に見られてしまいがちの地域。
ヌーヴォーを醸造する事によって生産量を伸ばして来ましたが、このヌーヴォーも最近は下火になってきました。
その為、後継者もなく、泣く泣く畑を手放す生産者が後を絶たないのです。
ブルゴーニュに比べ、畑の値段が割安です。なのでナチュラルワインを作ろう!という志の高い若い新しい生産者がどんどん誕生し始めているのです。
その新人生産者の1人、Sebastien Congretel氏をご紹介致します。
奥様のCharoletteさんの家族はボージョレ、Lantignie ランティニエ村で17世紀からブドウ栽培をしておりました。
彼女は6人兄弟、兄がたった1人の男子で5人姉妹と言う女性家系のようです。そのお兄様がお父様のDOMAINEを引き継ぎました。
お父様の時代は無農薬ではありません。
セバスチャンは1981年4月25日、パリで生まれましたが、お父様の仕事の関係で3歳の時にアフリカに住みます。
お父様の仕事は農業と全く関係ない、石油の仕事。アフリカの後はフランス、ジュランソンに19歳まで住みました。
その後父と同じ仕事を選び、ドバイに移ります。21歳の時にパリに仕事で戻り、そのパリで2010年に奥様と出会います。
2011年に結婚し、ボージョレに移住を決意。同年長男が誕生(現在は3人の子供がいます) 。
そしてボージョレでお義父様のワイン造りを手伝い始めます。
それがきっかけになり本格的にワイン造りをする事を決意。石油の仕事を続けながら2014~2015年醸造学校に通います。
同じ村のイギリス人が所有していた2.5haの畑が売りに出たので購入。
前の所有者は無農薬でなかったので、セバスチャンはしばらく栽培だけしてブドウは売っておりました。
その他モルゴンとボージョレ・ヴィラージュも少しづつ買い足し2014年からMORGONの一部分からBIOに変更。
これで全ての畑が無農薬になったので、2015年にナチュラルなワイン造りを決心します。
2015年は初めての無農薬ワインでしたが義父と一緒にワインを造りました。
そこで自信がつき2016年にDomaine L’epicurieuxを立ち上げます。
なので正式に2016年が2人で造った最初のヴィンテージになります。
最初は認証は受けておりませんが、2019年5月に無農薬の認証を取得。今はビオディナミの実践者です。
少しずつ畑を拡張し、2019年には合計4.5haになりました。
年間生産量は20000本、醸造方法は全て同じで収穫後12日間古い木の開放桶で醸しデキュヴェしてプレス、別タンクで発酵後、木樽に移して熟成。
二酸化硫黄は最後の瓶詰め時に10mgだけ使用します。
セバスチャンはオーガニックワインを造りたいという感覚でなく、綺麗なワインを造りたい!結果、月のリズムが必要でビオディナミを取り入れました。
彼にとってごくごく自然にこの農法を選んだのです。
生産量がとても少なく、まだまだ若い生産者ですが、一口飲めば、その将来性は直ぐに見抜けると思いますよ。
スーパー期待の新人です。(2020.7.22 第二回目 訪問 新井順子)
(インポーター様資料より)