醸造方法
発酵はステンレスタンクで野生酵母で行います。
マセラシオンは2週間。
その後アカシアの樽で4ヶ月熟成。
ノンフィルターでボトリング後瓶内で最低6ヶ月間熟成してリリースされます。
ワイン情報
ソーヴィニヨン主体にリースリングを加えたユニークなブレンド。
レモンピールやアカシア樽由来のスモーキーで落ち着いた雰囲気を感じます。
しっかりとした酸味と、皮からのボリューム。ややクリーミーな印象。
旨味もしっかりと感じられ、飲み応えがあります。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
ピエモンテ州のトルトーナ丘で主に栽培され、ヴァルテル・マッサによりその芳香性と上質な酸などブドウとしてのポテンシャルが世間に認められた品種ティモラッソ。
その地葡萄を愛する生産者の1人であり、長期のマセラシオンを行ったアグレッシブなティモラッソの作り手であるのがこのリッチです。
リッチはアレッサドリア県トルトーナの丘から10キロ少し南、標高260mに位置するコスタ・ヴェスコヴァートに畑とカンティーナを所有します。
カンティーナには2部屋のみ開放しており、主に友人や親族中心にアグリツーリズモも行っています。
オーナーであるダニエレの哲学は自然のリズムに従う事です。
3世代に渡り、無農薬栽培で受け継がれてきました。ビオロジックの認証も取得しています。
ヴァルテル・マッサの影響を受け、20年前からティモラッソの栽培に着手し、醸造を行っています。
ティモラッソという品種はリースリングに通じる繊細で伸びやかな酸味があり、オイリーな風味と質感を持ちます。
ティモラッソの栽培される畑では、石灰岩の石や岩がごろごろと含まれており、ティモラッソの硬質なミネラル感を生み出し、
出来上がったワインからは凝縮感のある果実味と共にミネラル感が口の中で広がります。
リッチでは90日間にも及ぶ長期マセレーションを行ったティモラッソ「ジャッロ・ディ・コスタ」というワインもあり、
長期熟成も可能なスケールの大きい仕上がりで、イタリアのテイスターの間でも評判となり注目を集めていく事になりました。
彼のワインの中でやはりティモラッソが最も注目されますが、赤ワインもまたとてつもない出来栄えなのです。
品種はバルべーラがメインでクロアティーナとネッビオーロが栽培、醸造されています。
リッチのバルべーラは親しみやすいそのイメージを覆す風格と複雑さを感じさせるレベルの高いワインを造ります。
また、クロアティーナにも強いこだわりを持っており、こちらは濃密でコクが強く、やや粘性を感じる個性的な果実味が魅力です。
長期熟成可能なポテンシャルを感じる素晴らしいワインです。
リッチはティモラッソを中心にピエモンテの中でネッビオーロ以外の地場品種の可能性を提示する貴重な生産者の1人であり、常にチャレンジ精神を持っています。
毎年そのブドウと向き合い、それまでの出来上がったワインを見て、醸造に変化を付けて味わいのさらなる向上を目指しています。
そんな自身のワインの話しを本当に楽しそうに語る彼からは土地とワイナリー、そしてティモラッソへの愛情を深く感じました。
渾身のティモラッソとバルべーラを飲んで、その熱意を感じてください。
(インポーター様資料より)