Tarima Blanco / タリマ・ブランコ 2021

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醸造方法

有機栽培:認定なし
畑面積:30ha
植樹:2000-2010年
収穫:8月中旬(シャルドネ)9月中旬(メルセゲラ)
醸造:12℃に保ちながらステンレスタンクで低温発酵させ、アロマティックな果実味を引き出します。

ワイン情報

外観は鮮やかな麦わら色。
白い花やフレッシュな果実のフローラルなアロマに香り豊かなハーブのニュアンスが香ります。
口に含むと美しい酸を湛えたバランスの良い美味な味わいがどこまでも広がります。
ミネラルに富んだ香り豊かでフレッシュな味わいは、魚貝類や米を使った地中海料理や生のチーズと抜群の相性。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

ボデガス・ボルベールは、醸造家ラファエル・カニサレスによって2004年に設立されたワイナリーです。
カニサレスは1988年に大学で醸造学を修めて醸造家としての知識を体系的に習得し、4世代以上にわたりブドウ栽培とワイン造りに深く携わってきたカニサレス家の伝統のなかで栽培家としての資質を培ってきました。
「ボルベール」とはスペイン語で「帰る・戻る」という意味で、スペインの伝統的な土着品種の栽培に「再び立ち返る」というカニサレスの醸造哲学を表しています。
高品質なスペインワインの復興と、低収量と次世代の引継ぎ手の不在により失われてしまった古樹の土着品種が育つ古いブドウ畑を再び蘇らせることがボデガス・ボルベールの使命であり、企業理念でもあります。

自社畑ではサステナブル(持続可能)な栽培手法を採用。
収穫は全て手摘みで厳しく選別を行い、最高のブドウだけがワインになります。
年を経るごとに、より環境に優しい手法へと移行し、テロワールと自然環境を最大限に敬いケアしてゆくことをヴィジョンとしています。
このような手法によりスペインの土着品種の個性を最大限に引き出すべく、惜しみない努力を注いで作られるボルベールのワインは、スペイン各地のテロワールの特色を余すところなく反映し、ロバート・パーカーJr.を始めとする数多くのワイン誌やメディアで絶賛されています。

ラファエル・カニサレスは、1967年にラ・マンチャ地方クエンカのラス・メサスに生まれました。
カニサレス家は、ラファエルの曽祖父母がブドウ農家を始めてから4世代以上にわたり、今も尚ブドウ栽培とワイン作りに情熱を注いでいます。
「良いワインを造るには、少量生産でよく熟れた健康的なブドウを確保するのが必要不可欠で、健康状態の良いブドウは、ワインの品質を確実にしてくれます。
ブドウがよく熟していれば円やかで骨格のしっかりとした味わいが得られ、少量生産により豊かな色味、凝縮感、複雑味が得られます。
私の仕事はワインのクオリティを最大限に引き出すことです。
そのプロセスはブドウ作りに始まり、ワインの瓶詰にまで至ります。
私という人間の根底にあるのは、粘り強さです。
ラ・マンチャの人間の手掛ける仕事とは、いかなる困難があろうと自らの信念のために戦い続けることです。
私にとってその信念とは、この土地のワインが持つ高い潜在力なのです。」 ―ラファエル・カニサレス

■D.O.ラ・マンチャ■
「マンチャ」とは、アラビア語で「水のない土地」を意味します。
スペインの首都マドリッドより南に広がるメセタ(=イベリア半島の約半分を占める高原)上の乾燥した大平原にあるラ・マンチャ地方は極めて雨が少なく年間降水量は300~400mm程。
最低気温が氷点下15℃になる厳寒の冬と、最高気温が45℃の酷暑の夏という極端な大陸性気候で、年間日照時間は3000時間を超え、雨の殆どが晩春から冬季に集中します。
総面積102ヘクタールの自社畑は、ラ・マンチャ東部にあり、標高660~700メートルの高地に位置するため、冬は寒冷で雪が降り、夏は昼夜の寒暖差が激しくワイン用ブドウの成熟には理想的で、この地域で最も優れたテロワールを誇ります。
白亜質と赤色粘土質の分厚い地層から成る痩せた土壌は非常に砂を多く含み、人の手による干渉を殆ど必要とせず、有機栽培・乾地農法による栽培が可能です。
雨の少ない乾燥した土地によく見られる株(ゴブレ)仕立てで剪定されるブドウは1株あたりの収穫量が1~3kgという超低収量で、その中でも最もよく熟した果実味の凝縮したブドウだけが手摘みで収穫されます。
丁寧に圧搾し、天然酵母で発酵させることでピュアな果実味を最大限に引き出しています。

■D.O.アリカンテ■
D.O.アリカンテは、地中海に突き出した岬の、標高の高い丘陵地のマリナ・アルタとバレンシア州南部にあるアリカンテの町から内陸に至る2つのサブゾーンがあります。
タリマの畑は、内陸部の3つの山脈間、標高600~750mの高地に広がる総面積185haの複数区画から成り、小さな土地ながら多様なミクロクリマを形成しています。
冬は寒く、一年を通して雨の少ない乾燥した大陸性気候ですが、地中海性気候の影響を受け、夏は昼夜の寒暖差が激しくなります。
年間降水量は平均150mm/㎡で、リオハのおよそ1/3ほど。
このような環境から、酸と糖度のバランスが優れたワインを生みます。
有機物を殆ど含まないミネラルに富んだ石灰質土壌に育つ耐寒性に優れた土着品種は、ウドン粉病やフィロキセラに強く、接ぎ木していない自根のモナストレルの区画が180ha残っています。
ブドウは伝統的な乾地農法、株(ゴブレ)仕立ての有機栽培で、畑の一部は有機栽培認定を受け、人の手による干渉を最小限に抑え、自然の力を生かしたブドウ栽培をしています。
土壌は水分を殆ど蓄えない乾燥した石灰質土壌で、表層部は小石で覆われ、極めて低収量です。
畑の近くには、ヨーロッパ最大の大理石の採掘場があります。
大理石は、白亜と炭酸カルシウムから長い時間をかけて生成されてゆくため、ここ一帯の土壌が非常に古くから白亜質のミネラルを豊富に含んでいたことを証明しています。

(インポーター様資料より)

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