醸造方法
砂質花崗岩土壌。
標高400mのテラスに植わる樹齢30年のぶどう。
全房を足踏みし、10日間醸し。
長時間の圧搾後、ドゥミ・ミュイで12ヶ月熟成。
熟成中高温になった7/19にSO2 1g/hl添加。
ワイン情報
キュヴェ名は、この区画は常に風が吹いている事と、自分を信じて物事を進めれば遠くまで行けるというクイーンのボヘミアン・ラプソディの歌に因んで命名。
ややガーネット掛かった淡いルビー色。
赤果実に柿っぽさを感じる熟成した風味あり。
軽やかな口当たりで、赤果実の旨味に加えて枯葉やキャラメル、サラサラした仄かなタンニンを感じ、余韻も永い。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
オーヴェルニュと接するアヴェロンAveyronという産地をご存知の方はいるだろうか?
ナチュールファンなら、ニコラ・カルマランと聞けば、ああアレね、と気が付くかもしれないが、今となってはワイン造りは廃れてしまっているらしく、ポーリーヌの持つ畑のアペラシオン”アントレグ・エ・ル・フェル”AOP Entregues et le Felの面積は22ha、栽培家は僅か5軒だという。
理由はここでワイン造りをするのは簡単ではないからだ。
ここアヴェロンはフランス中央高地に位置し、そこをトゥルイエール川とロット川が山を削った渓谷地帯にある。
つまり”アントレグ・エ・ル・フェル”というアペラシオンは、トンデモナイ渓谷の斜面が特徴なのだ!
行ってみて驚いたが、私が訪れたぶどう畑では3本の指に入るトンデモナイ急斜面(汗)。
ポーリーヌは7haの畑を所有するが、3haはこんな急斜面にある。
正直、転んだら真っ逆さま、命はないだろう、、ポーリーヌはぶどう栽培家とは無縁の家に育ち、父はヤギの飼育家だった。
トゥールーズのカーヴ兼レストランで働いていた時、ニコラ・カルマランのワインを販売していたことと、父の影響から自然の中での仕事が好きだったことからワイン造りの道を目指すようになり、ニコラやyoyoその他ドメーヌで研修を受けた。
2017年ニコラの畑の一部を譲り受け、自身のワイン造りが始まった。
この地は類まれなワインが出来るテロワールが特徴で、標高240-400mのテラス状の畑には花崗岩性の砂質土壌があり、多くの地場品種が植えられている。
また、良年でも平均24-5hl/haしか取らないというその収量の低さにも驚きだ。
(インポーター様資料より)