Cadmo / カドモ 2021

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醸造方法

ステンレスタンクで6ヶ月熟成。

ワイン情報

現代では非常に珍しいサンジョヴェーゼ、カナイオーロに、白葡萄のトレッビアーノを加えたクラシックなブレンドで造られる赤ワイン。
名前の由来は「CAsa Di MOnte」から抜き取り「CADMO」となり、ギリシャ神話に同名の登場人物が語り継がれています。
ラベルはドイツ人の芸術家フランツ・ステイラーのアンフォラを使った作品を描いています。

カシス、モカなどの赤い果実とほんのりビターでチャーミングな香り。
良く熟したベリー感があり、こなれた酸味とほのかなタンニン。
飲み心地の良いスムーズな味わい。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

カーザ・ディ・モンテはフィレンツェとサンジミニャーノの中間に位置するキャンティ・モンテスペルトリにある家族経営のワイナリーです。
元々は1872年に、当時フィレンツェの伝統工芸品として人気のあった麦わら帽子の製造会社として始まりました。
彼らのカンティーナは築900年の歴史的な建物。シエナとの境界線の監視台だったそうです。
1924年頃から、アジアからの対抗商品の影響で麦わら帽子の製造を断念。
家業の転換を迫られ、新たに葡萄とオリーブの土地を購入し栽培を開始しました。

1973年に現オーナーのマルコ・シモンチーニが会社を引き継ぎ、経営と栽培の両方を行うようになってから徐々に栽培面積を増やし、2000年に現在のカーザ・ディ・モンテを創立し、キャンティ・クラシコDOCGの畑を購入。
元詰めワイナリーとしてスタートしました。
一見頑固そうなマルコはとても誠実で優しい人柄。
彼にはマッテオとアンドレアという穏やかで父に似た誠実さを持つ2人の息子がおり、現在は兄弟二人で畑やカンティーナの仕事をしています。

そしてカーザ・ディ・モンテの大きな魅力の一つがこの兄弟の奥さんたちです。
アンドレアの奥さんがリンダ、マッテオの奥さんがジェシカと言います。
良い意味で穏やかな旦那さん達とは正反対の超明るい性格。
2人は常に笑顔、ポジティブ、ノリノリで楽しみながらワイナリーの輸入関係、プロモーションや販売を行っています。
そのハイテンションな姿は実に痛快。カーザ・ディ・モンテのワインの魅力をさらに引き出すような素晴らしい奥さんたちです。
カンティーナや畑では旦那さん達の実直な性格が活かされ、外での活動ではこのリンダ&ジェシカがその魅力をいかんなく発揮。
これこそがカーザ・ディ・モンテ最大の強みだと思います。

モンテスペルトリはキャンティの7つのコムーネの一つで、その中でもマイナーなエリアではありますが、他のコムーネに比べて圧倒的に親しみやすく、素朴で飲み柔らかいキャンティを生み出します。
カーザ・ディ・モンテはこのエリアでサステーナブル農法に準じて環境保全を考えた葡萄とオリーブの栽培をしています。
彼らの醸造するワインの中で最も親しみやすいワインがIGTのカドモとビアンコスピーノ。
この赤、白ワインはその価格の優秀さと、低価格帯にありがちな嫌なえぐみや青っぽさ、その他いろいろな違和感を感じないとてもピュアな美味しさを持つワインです。
キャンティもとても柔しくクラシックで、ロゼのブルッツォロも非常に穏やかな魅力を放っています。
しかし、最上級のグランセレッツィオーネだけは別格です。
キャンティ・クラシコ最高峰の格付けに恥じない内容の濃さ、隙のない完成度。
この絶妙な表現の分け方も実に秀逸です。

この素晴らしく優秀なワインを醸造するのは、シモンチーニ家とは幼いころから親交のあった醸造家のロベルト。
彼は実質3人目の息子みたいなもの、とマルコは言います。
旧知の仲であり、素晴らしい醸造スキルを持つ彼の存在もカーザ・ディ・モンテのワイン造りには欠かせません。

ワイナリーはアグリトゥーリズモも営んでいるシモンチーニ家はジェシカとリンダを筆頭にとてもフレンドリーで親切。
美しいキャンティの景色と共に彼らの飾り気の無いワインと伝統的なトスカーナ料理を楽しむこともできます。

(インポーター様資料より)

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