『縁』を紡ぐスナック的いこいの場
世界中が新型コロナウイルスの影響を受けていた2020年4月、日本橋浜町の裏路地にオープンした店がある。会社帰りにひとりで、2軒目3軒目に気の置けない友人や仲間たちとふらりと立ち寄り、深夜2時まで美味しい自然派ワインがグラスで楽しめるお店、それがリアンだ。
グラスででいただけるワイン、選べる楽しさ
「まずは白ワインを…」のリクエストに目の前に並べられたワイン達。
「堅苦しい蘊蓄は語らないと」言っていた店主の渡邉さんだが、ワインの味わいや特徴、産地などをわかり易く伝えてくれる。
どれも美味しそうな自然な作りのラインナップ。最初の一杯を選べる幸せな時間。
魅惑のおつまみのメニュー
小粋なおつまみたちは、食前だけてはなく、2軒目3軒目に思わず立ち寄りたくなる魅力がある。地域密着営業のリアンでは、町内で評判のブーランジェリー・ジャンゴのパンも頂ける。
ソムリエ店主が作るワインのアテ
生ハム、チーズ、フルーツ、それに乾き物、軽めだけど存在感のある逸品を、カウンターの中で手際よくおつまみを作る渡邉さん。
技ありのチーズ&フルーツ
女子に人気の『苺とモッツァレラ』
季節が変わると『桃とモッツァレラ』となって登場。そちらも大人気だ。
2杯目はミディアム〜軽めの赤をリクエスト
苺とモッツァレラにスペインはカタリーニャのナチュラルワインのメンダール。
これは格別。
今宵のオススメボトルはフランスワイン
DOMAINE MARC TEMPE / Pinot Gris Rimelsberg 2015
ドメーヌ・マルク・テンペ / ピノグリ ライムルスベルグ
生産者:ドメーヌ・マルク・テンペ
原産国/地方:フランス/アルザス
品種:ピノグリ
Sancerre Les Quarterons / Sebastien Riffault
サンセール・ブラン レ・カルトロン 2017
生産者:セバスチャン・リフォー
原産国/地方:フランス/ロワール / サンセール
品種:ソーヴィニヨン・ブラン
Bourgogne Rouge / Jean-Marie Fourrier
ブルゴーニュ・ルージュ 2018 ジャン・マリー・フーリエ
生産者:ジャン・マリー・フーリエ
原産国/地方:フランス/ブルゴーニュ
グラスワインが豊富のリアンだが、ワイン好きの仲間達とならボトルを開けるのも楽しい。というわけで、充実のセラーから3本ピックアップしていただく。
アルザスからはマルクテンペのピノグリ。アルザスってドイツ的な印象になるのだけど、これは円やかな甘み、そして酸味やブドウの旨みの出方が素晴らしい。
2本目はサンセール、セバスチャンリフォーのソーヴィニオン・ブラン。ヴィンテージによってハチミツっぽさがあったり、シャキシャキ系だったり、オレンジもある!自然派ワインの人気の生産者。
渡邉さんがワインに傾向するようになった頃は、まだナチュラル系はあまり注目されていなかった。そんな時代にブルゴーニュに強く感銘を受けたと言う。3本目は、ジュヴレ・シャンベルタンを飲んだときに好きになったフーリエのACブルゴーニュ。
リアンはフランス語で「縁」とか「つながり」
オーナーソムリエ渡邉立路
「シャキッとしたバーテンダーのいるバーや、ワインの蘊蓄とか難しい話をしながらグラスを傾けるとお店と言うより、何気ない、くだらない話なんかしながら、スナック感覚の場になれば…」と語るオーナーソムリエの渡邉立路さん。洗練された店構えでありながら、居心地の良い空間を作り上げている。毎日アップされるリアンのInstagramは、飲み頃のナチュラルワインの写真と、渡邉さんが朝起きた時から考えて仕込む小ネタが面白い。
日本橋浜町のいこいの場
リアンの広いカウンターで1杯のグラスでエネルギーチャージ。今夜もふらりと立ち寄ろうかな…
Interview / photo / text
山脇ミチル|Michiru Yamawaki
Lien
住所 東京都中央区日本橋浜町2-9-1
sbtびる102号室
電話番号 080-7930-0405
営業時間 19 :00~翌2:00
定休日 日曜
SNS instagram
※お店の情報は取材を行った(2023年4月)時点のものです。
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