Rabassa / ラバッサ 2021

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醸造方法

グレスという石灰と砂岩が混ざったもろい岩の土壌。
標高400m。樹齢120年の混植畑。
混醸造。除梗後、足で踏んで破砕。
2割ほどの梗と共にステンレスタンクで20日間低温マセラシオン。
同タンクで7ヶ月間熟成。
SO2無添加。

ワイン情報

落ち着いたゴールデンオレンジ。
柑橘系の爽やかな香りに、熟した桃や南国フルーツのふっくらした果実感。
平均樹齢なんと120年の混植単一畑!
一見パワフルなオレンジ?と思いきや、口に含むと極めてしなやかで、冷涼感をまとったオレンジに仕上がった!

昔からあった混植畑は、1つのテロワールの中で長年育まれてきた調和を表す。
混醸造により、その調和と圧倒的なテロワールを液体に溶け込ませた!
世界トップソムリエが「オレンジワインが未知の領域に入った、圧巻の一本!」と語る1本!

【ワイン名の由来】
ラバッサ=カタラン語で木の幹と根の間の部分の意味。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

最古?で最新!
遺跡級の岩の発酵槽を復活させた親子!

【注目産地・バジェスで親子二代二人三脚】
カタルーニャ中央部、北にそびえるピレネー山脈と地中海とのほぼ中間にあたる場所、そこがバジェス地方。
ワイン産地としてはほとんど知られていないが、バジェスとはローマ神話のワインの神バッカスが由来で、昔はスペインで最もぶどう畑が広がっていた地域とも言われている。
19世紀末のフィロキセラ禍によりぶどう畑は激減。近代化が成されず、現在はカタルーニャで最小のワイン産地となった。
そんな忘れられたエリアだからこそ、昔ながらの村が残り、忘れられた土着品種が隠れている!
ピノ・ノワールやネッビオーロを思わせる魅力的な品種としてスモイがあるが、このエリアにはスモイの貴重な古木畑が一部残っており、素晴らしい親子の造り手が現れた!

ジェラールと父イシドラが 2011年に起ちあげた「ビニャス・デンプレンタ」
(=足跡・痕跡の意味。昔の人たちがやってきたことの足跡をたどる、という思いから蔵元名に。)

自然や畑仕事を愛するイシドラは25年前に小さなぶどう畑を購入、趣味でワインを造っていた。
小さい時から、そんな父に連れられて山歩きや野菜作り、ぶどう収穫と自然に触れるのが大好きだったジェラール。
次第に父が携わるぶどう栽培、ワイン造りに興味を持ち、エンジニアの仕事をしながらも 2011年から二人で蔵を立ち上げた!

【ふたりで共有しているコンセプト】
1‐フィロキセラ以前には多様に存在した土着品種の復活
2‐アクセスは悪いが、素晴らしいテロワールがある森の斜面と石塀斜の段々畑(昔の風景)を復活させる
3‐肥料は使わず自然農法で草木に囲まれた生態系豊かなぶどう畑を取り戻す
4‐ナチュラルなワイン造りをする

エチケットにもあしらわれている蔵元ロゴは、畑を囲む森で見つけた岩に彫られた溝の形状を表す。
これは、このエリアで自生するケードネズという針葉樹の実を蒸留して精油を採るための道具で、昔から民家療法として利用されていた伝統を大切にしたい思いから。

【栽培・畑と遺跡級!岩の発酵槽】
2011年に起ちあげて以降、フランス品種やウル・デ・リュブレ(テンプラニーリョ)だった畑を接ぎ木し、土着品種15品種に徐々に植え替えた。
さらに古い石塀があるものの、放棄された昔のぶどう畑がある近くの山を購入。
草木に覆われていた場所を整備し、石塀を再構築、土をならし、ぶどうを植えるという作業を地道にやってきた。
この地の一部には樹齢100年以上の古木が残る。

イシドラも化学農薬を一切使わず畑作業をし、それをジェラールが受け継いだ。
畑は硫黄と銅剤、トクサ・イラクサなど。
基本は不耕起だが、乾燥した年が続き、特に若い樹齢の畑が厳しい状況になった時のみ畝間を耕す。
ある日、ジェラールとイシドラが畑を開墾していたら大きな岩に人によって彫られた穴がいくつも見つかった。
調査してみると、それが、12~13世紀頃に使われたとされる、ぶどうを圧搾するための重りと、8~9世紀頃から使われたとされる岩の発酵槽であることがわかった!

【昔の人たちから学ぶ最低限の所作から生まれる古くて新しい造りかた。】
畑の開墾中に見つけた、大きな岩にある大きな穴…
これはワインがこの地でずっと造られてきた重要な証だった!
自分たちも岩の発酵槽でワインを造りたいと考えた2人。
発掘された発酵槽は大容量過ぎるため、同じ岩に1,500L容量の発酵槽を削り掘り、その上に自分たちで小さな石小屋を建てて、実際にここでワインを造り始めている!

「昔の人たちは学べる学校も経験や知識を受け継ぐこともなく、ただただ情熱をもって、自然を、ぶどう樹を観察し続け、丁寧な作業でワインを造った。
観察すればするほど少ない所作で済むんだ。心から尊敬するよ。」とジェラール。

スモイ、ガルセン、バルトロル、ベルトラン、マンドー、パレッツ、ガルッ、マルバシア・ロジャパンセラ、アンジェンセラ etc,
聞いたこともない品種名だらけだけど、これこそ100年ちょっと前には混植で普通に見られた風景なのだ。
造りも畑横で見つかった15世紀頃の岩の発酵槽や、アンフォラなど自然素材のタンクでシンプルに醸造しているこの二人は古くて新しい、とにかく最注目の親子だ!

(インポーター様資料より)

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