醸造方法
【畑】
2017年から手入れを開始した区画で、完全な有機栽培で管理されており、自社管理のシュナン・ブランの畑の中で最も古い区画です。
川に隣接した斜面のため一年を通して暑くなりにくく充分な水の供給が可能なため凛とした酸があります。
【土壌】風化した砂岩質
【畑立地】標高257m、西向き
【植樹】1961年、テスタロンガの扱うシュナン・ブランで最も古樹
【仕立て】ブッシュヴァイン(株仕立て)
【収穫】手摘み
【収量】45hl/ha
「メトード・アンセストラル方式」ステンレスタンク(グラスファイバー製)を用いて常温で自然発酵。
残糖分35g/Lの時点で打栓し、10カ月間瓶内二次発酵と熟成。
SO2無添加・無清澄・無濾過
ワイン情報
4ヴィンテージ目を迎えたペティヤンで「I Wish I Was a Ninja」 とは異なり、古樹のシュナン・ブラン100%を用い、よりドライで丸みのある仕上がりです。
ラベルの写真はロンドンに住む友人が近所に住む犬「レイラ」を撮影したもので、いたずらっ子なのに真面目な表情を装っている様子が、このワインのイメージにぴったりだということで採用されました。
熟した洋ナシ、青リンゴ、大輪の花、柑橘系などの爽やかなで華やかなアロマが非常に豊かで、口中いっぱいに果実由来の酸と爽やかなでクリーミーな泡、トースト香などが豊かにが広がり、ミネラル感と果実味、そして溌溂とした飲みごたえを感じられる別格のペティアンと言えるでしょう。
【バックラベル・メッセージ】
“Hook me up a new evoluion because this one is a lie.”
「僕も新しい進化に立ち会わせて。だってこれは嘘だから。」
アメリカのロックバンド、Foo Fighters / フー・ファイターズ の名曲 『Learn to Fly』 の歌詞の一節にある “revolution/革命” を “evolurion/進化” にもじったもので、
“政治的な思惑のせいで、今世界中の人間の歴史と自然の進化がゆがめられようとしているよね”というメッセージが込められています。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
かつて南アフリカにおけるナチュラルなワイン造りのパイオニアとして一躍したワイナリー 『ラマーズフック』 において醸造責任者を務めていたクレイグ・ホーキンス氏が、2008年に満を持して独立を果たしたワイナリーで、妻のカーラと共に経営しています。
拠点はスワートランドの最北に近いピケットバーグの山麓にあり、パールドバーグなどスワートランド内の様々な地域の区画のブドウを使用しています。
栽培から醸造、ラベル貼りに至るまで全ての工程において徹底して手作業で行い、自身のインスピレーションに忠実に従ってワイン造りを手掛けている、まさに天才肌の造り手です。
南アフリカだけでなくイギリスをはじめとしたヨーロッパ各国や、昨今急成長中の世界のナチュラルワインのマーケットにおいて、南アフリカを代表する自然派の生産者として今最も注目を集め、勢いのある生産者の一人です。
・産地・畑・栽培
ホーキンス氏は自社畑のブドウの他に信頼できる栽培家のブドウを購入していますが、それだけに留まらず、知人の農家も巻き込んで、西ケープ州に広く点在する放置された高樹齢の畑を耕作して、それぞれの気候や土壌に合わせた栽培管理を施し、南アフリカにおける貴重なブドウ樹をたくさん復活させています。
また彼は大きな野望の持ち主で、荒れた土地や放棄された畑を少しずつ購入し、自ら巨大なブルドーザーを操縦して一から開墾し、所有畑を少しずつ広げています。
【産地】西ケープ州 コースタル・リージョン地方 スワートランド地域
①Paardeberg/パールドバーグ地区 《約11ha》
②Piketberg/ピケットバーグ地区 《4ha》
③Bandits Kloof/バンディッツ・クルーフ地区
④ Eendekuil/イェンドケイル地区 など
【気候】乾燥した地中海性気候
【土壌】花崗岩、サンドストーン
【自社畑総面積】15ha
【栽培】クレイグの独自の哲学に基づいて常に自然と共生しながら、徹底したビオロジックにて入念な手入れのもと全ての畑を管理しています。
【品種】扱う品種は非常に多岐にわたっています。
白:シュナン・ブラン。他にコロンバール、ヴィオニエ、マスカット・オブ・アレキサンドリア、ハルシュレベリュ など
赤:サンソー、カリニャン、シラー、ピノタージュ、ムールヴェードル、ティンタ・アマレラ など
・醸造
醸造プロセスにおいては最小限の干渉で見守るに留め、その年の出来を最大限に生かすワイン造りをしています。
全ての工程において添加するものは一切無く、野生酵母による自然発酵が行われ、条件の良いヴィンテージでは瓶詰め時のSO2も添加しないという徹底ぶりです。
・キュヴェ・シリーズ
①「El Bandito:エル・バンディート」 :テスタロンガのフラッグシップ・シリーズ
②「Baby Bandito:ベビー・バンディート」 :
2015年からスタートしたカジュアル・ライン・シリーズで、バンクシーなどのストリート・アーティストに深く 影響を受けて誕生したプロジェクトです。
“自分で造るワインは自分の子供と同じ”という思いから ”Baby”と名付けており、キュヴ名にはいずれも、子どもを勇気づける時に使われる「がんばって!」や、「あきらめないで!」という表現が用いられています。
ラベルの女の子の写真は、クレイグが休暇で弟と一緒に訪れたベトナムで、弟が(もちろん許可を取って)撮影したものです。
(インポーター様資料より)