醸造方法
木樽で1ヶ月醸し、仏古樽に移し36ヶ月熟成を施す。
更にボトル内で18ヶ月熟成。
ワイン情報
はじめてスロヴェニアワインがエレガントに感じられた1本。
ボルドー&ブルゴーニュ顔負けの逸品。
開けたては冷涼産地の”美しい酸”の特徴が見られたが、2ヶ月後はブルーベリー、カシスリキュール、プルーンなどボリューミーで優雅な香り。
酸を筆頭にピュアなミネラル感。
上品な樽使いからは木樽の風味が主張してこない。
アフターにはココアの余韻が長く続く。
全体のまとまりも卓越されており、思わず笑みがこぼれる。
MAROFが一流の醸造家であることが伝わってくる偉大なワイン。
今後、長期に渡って熟成が可能。
MACKOVCI(マチコブチ)は区画名。
Annaは当主Urosが尊敬する女性の名前。
280本の少量生産なので早い者勝ち!
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
元々、MAROFは45haの畑を所有していましたが、ウロスの代で半分以下の22haに減らしました。
自分たち家族が手塩に掛けられる畑の大きさは、そのぐらいの広さだとわかっているからです。
また、誰かのコピーをするのは嫌だとウロスは語りました。
模倣ワインが仮にベストセラーとなりお金持ちになったとしても、ちっとも嬉しくない!とのこと。
目に見えない魂や哲学などをワインとしてカタチにする(具現化する)という自己実現を目指しているので、そんな職人肌、芸術肌の彼からしたら、自分にしかできないことを、自分の造りたいものを!と言うシンプルな考えであるのも、ごく自然なことです。
この内陸のワイン産地では、白ワインの生産が大半を占めています。
そんな中、MAROFは赤ワインにも重きを置いていました。
試飲してみたところ、どれもエレガントでブルゴーニュの上級キュヴェに引けを取らない、スロヴェニアでは並外れたクオリティでした。
収穫は9月中旬から10月末に行われます。
圧搾までに選果(未熟果や腐敗果を取り除く作業)を2回します。
そこにも驚きました。
と言うのもスロヴェニアで選果をする生産者には出会ったことがなかったからです。
人件費が毎年5%の上昇で、経済成長を遂げているスロヴェニアでは、これ以上コストをかけてワインの価格を上げたくないと言うのです。
他ワイナリーが選果をしない理由は明白でした。
しかし、MAROFは多額の人件費をかけ、極上の粒のみを使用します。
そこに彼の醸造技術とパッションが合わさり、至高のワインとなるのです。
(インポーター様資料より)