醸造方法
8月下旬収穫
空気圧式圧搾
600Lの木樽・1.2hlのフードルで11ヶ月間発酵・熟成
無濾過・無清澄
瓶詰め:2021年7月
SO2無添加 トータル:15mg/L未満
ワイン情報
ラインヘッセンの中でも傍に流れるライン川の影響により比較的暖かい南側の川沿いで標高は高くない地域ですが20年は冷涼なとしでした。
リースリングをプレスし600Lの木樽とフードルで発酵・熟成しました。
クリアなグリーン、八朔やセルフィーユ、ローズマリー香、ドライなアタックにレモネードの爽快感とフレッシュさ、アフターのグレープフルーツピール香がアクセントとなります。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
ラインヘッセン地方の南東部にあるWesthfen村は、10km弱東側にライン川が南北に流れる影響で先の3人のエリアより暖かいミクロクリマをもちます。
土壌はレス土壌と石灰土壌。その地でブドウ栽培・ワイン造りを続けてきたWeingut Bergkloster、8haの畑を代々守ってきました。
次代の当主Jason、明るく真っ直ぐでいつも笑顔、すごく大らかなでありながら、芯が太い意思の強さも垣間見える、まさに好青年です。
彼がガイゼンハイム大学で醸造を学び(2013年に卒業)、実家に戻り初めて自分で仕込んだVTGが2014年。
この年から実家でコツコツと経験を積みながらドイツ、オーストリアでのWeingutでも研修を積んでいきます。
畑は元々両親が2000年代初頭からBioに転換しており2006年には”EU bio Logo”の認証も取っていましたので、恵まれた環境でのスタートと言えます。
2017年に全ての他Weingutでの研修を終え、2.5haの畑を両親から譲りうけ完全に実家での自分のブドウ栽培・ワイン造りに集中し始めます。
『自然を最大限尊重し、ブドウ樹が成長する過程やセラー内で自然と微生物を信じ余計な介入や妨げは絶対にしない。愛情と熱いエネルギ―以外は何も加えない』というのが彼のPhilosophyです。
醸造面でもいわゆる0/0、無清澄・無濾過・亜硫酸無添加での仕込みを2017年から続けております。
初訪問は2019年6月。
初対面、初訪問にも拘らず疲れている僕らをWelcomeな雰囲気満タンで迎えてくれ、彼のMama手作りのランチも用意してくれていました。
とても暖かい雰囲気と弾んだ会話からスタートしたのをよく覚えています。
畑を見て醸造所を見て、初めて彼のワインを試飲したこの時、最も印象に残ったのは、実はワインよりもJasonの人柄そのもの。
一言でいうと”超いいヤツじゃん!”。
しかし、この時試飲させて頂いた2018VTGはまだほとんどのキュヴェがSuper粗削りで正直にいうとチョイスがとても難しかったのです。
しかし!きっと彼はこの先いいワインを造るに違いない!との思いと勘が強く働き、将来はアルザスのJulien Mayerのようになるのでは、、、、、との直感もあり1キュヴェだけをチョイス。
この時、彼にも正直な感想を伝えたのですが、もちろん出来るだけ失礼がないように、でもオブラートに包まないように言葉を選び。
それなのに彼は”言ってる事はよくわかるよ。この先をみていてくれ”と、とても清々しい笑顔で返してくれました。
その時の立ち位置や仕上がったワインのポテンシャルをよく把握しており、改善点や将来進みたい方向や描きたい画が彼には見えていたのだと思います。
その後の訪問でワインを飲み、道を一歩一歩着実に進んでいることを感じられる。インポーターとしての最高の喜びを得られる瞬間です。
2020年はコロナで訪問できなかったのですが、秋には早速瓶詰めした2019VTGを送ってくれ、それを試飲してビックリです。
無茶苦茶進化してるじゃないか、、、と。もう、すぐに熱いメールを送りました。
そして昨年2021年11月、これは絶対に現地で会って話をして試飲したい!コロナがまだ猛威を振るってる中でもめげずに渡独。
結果、さらに驚いたのはいうまでもなく、涙がでるほどうれしくて夜中0時まで滞在して一緒にワインを飲んでしまい、、、、、帰りがもう大変だったのです。。。
今年2022年夏にも弊社営業チームを連れて再度訪問!
全員が彼のワインと彼の人柄を大好きになってしまい移動の車中ではちょっと盛り上がりました。
ラインヘッセンチーム4人の中でも特異な個性を発揮してるJason、まだまだ進化の途中なので粗削りな部分は正直まだまだ垣間見えるのですが、彼の熱い将来に期待を抱かずにはおられません。
(インポーター様資料より)