Cieux / シィユー 2020

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醸造方法

9月上旬収穫
マルベックは除梗後醸し、メルローは全房でマセラシオンカルボニック
垂直式圧搾機でプレス
ピジャージュとルモンタージュをしながらグラスファイバータンクで発酵
古樽で熟成
無濾過・無清澄
瓶詰め:2021年9月10日
SO2無添加 トータル:0mg/L

ワイン情報

”バランデュラヴェル”に79年に植樹したマルベックと、”プレイサック”に89年に植樹したメルローをプレス後グラスファイバーで発酵、古樽で熟成し21年9月にサンスフルで瓶詰めしました。
輝きある紫の強い濃いガーネット色、カシスやプルーン、ブルーベリー、胡椒の香り、アタックにはタンニンとフレッシュさが感じられ、旨味が溶け込んだエッセンスから今後の膨らみが期待できます。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

2015年7月、フランス南西地方コートデュデュラスから山道を抜け東南東へ80km車を走らせ、ロット川流域のカオール地方に入りました。
その小高い丘の上にロスタルの造り手Louis Perotルイ・ペロの自宅兼醸造所があります。
車から降りた瞬間、風が強いところだと感じたことを記憶しています。
家から出て来るやいなや、挨拶もそこそこに自分がヴィニュロンになったわけや自身の持つ畑の事を矢継ぎ早に説明してくれました。
彼は大学卒業後、パリのガリマール出版社というフランスを代表する文学の出版社で小説の編集者として働いていました。
しかし2012年に他の出版社で働いていた妻のシャルロットと、自然により近い生活をしたいと一念発起しヴィニュロンになることを決意、ボーヌの醸造学校に通います。
修了後、研修先に選んだのはカオールのナチュラルワインの造り手シモン・ビュッセのところでした。
そこで彼の哲学と仕事をしっかりと学び、自分も果実味と冷涼感を両立させるエレガントスタイルのワイン造りへの意思を固めていきます。
そして約一年の時が経ったある日、独立への想いを告げました。
するとシモンはルイの門出に自分の畑の一部を彼に譲ってくれたのです。
シュドウエスト出身の彼にとってこの地方で畑を手に入れることは願ってもないチャンスでした。
また、この自然環境こそが、妻と共にこれからの人生を過ごすのに最適だと確信しました。
現在はデュラベル、バラン、プレイサックという3つのコミューンに合計2haの畑を所有し、その95%がオーセロワ(マルベック)、残りはメルローの畑です。
また、2016年からはピュイレヴェックと呼ばれるコミューンにも畑を取得し、生産本数も増えております。
土壌はコミューンによって多少の違いはありますが、主に酸化鉄を含む赤土と粘土石灰が混じっており、そのコミューンごとに収穫・醸造をしていくのが彼のスタイルです。
例えば粘土の多い場所で採れたオーセロワ(マルベック)は重くなりがちなのでマセラシオンカルボニックを行い軽くてフルーティなスタイルに、砂の多い場所で採れたものは除梗してから発酵させて凝縮感のあるスタイルにするといった工夫をしています。
オーセロワ(マルベック)はブドウの皮が厚く、タンニンを多く抽出し収斂性が強いワインになることが多い品種です。
しかし、彼はそのスタイルではなく、果実味 がありながらエレガントで冷涼感のあるワイン造りを目指しているため、必要以上のエキスとタンニンの抽出は行いません。
発酵が終わると少し醸造所から離れた洞窟の中でゆっくりと熟成させ、ブドウ本来の旨みを伝えるために無濾過・無清澄・SO2無添加で瓶詰めします。
私たちにもその洞窟の中を案内してくれましたが、電気が通っていないのでなんとロウソクを持ちながらの移動でした。
中は夏にもかかわらずひんやりとしており、温度が安定しているのでワインの熟成には最適な場所だと感じました。
こうして出来上がったワインはピュアでフレッシュな果実味に溢れ、冷涼感のある酸がワインの骨格を造りだす素晴らしい仕上がりです。
ルイ曰く、昔からここに住む老人たちからも「本来のカオールの味だ!」と好評のようです。
まだまだ慣行農法の多いカオールの地で「自然と向き合い、カオールのテロワールの味がダイレクトに伝わるエレガントなワインを造る!」と熱く語るルイ・ペロ。
南西地方で造られるナチュラルワインの素晴らしさを是非感じ取っていただければと思います。
2017年にはピノノワール、シュナンブランなども植樹したそうで、今後はこれらの品種の新しいキュヴェもご紹介できる予定です。

(インポーター様資料より)

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