Azalais / アザライス 2018

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醸造方法

9月収穫
除梗し、空気圧式圧搾
セメントタンクで発酵50hlのフードルでマロラクティック発酵・熟成
濾過あり・無清澄
瓶詰:2020年6月16日
SO2 発酵中:20mg/L 熟成中:20mg/L 瓶詰め前:20mg/L トータル:64mg/L

ワイン情報

3人の娘の名前をVTG毎に変えてキュヴェ名に冠しています。
湿気が多く病気が絶えなかった困難な年でしたが夏は乾燥した暑い夏を迎え、トップキュヴェ・ロピの生産を諦めロピの古樹のブドウも混ぜ合わせ発酵・熟成しました。
紫を帯びたガーネット色、フランボワーズやカシス、ナツメグの香り、タンニンを帯びた果実味で骨太なボディにバランス良くたっぷりのエキス感が溶け込んでいます。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

セルジュ・フェリグールと息子のフレデリ、親子で灼熱の南ローヌの地で畑と向き合い、果実、酸味、ミネラル、タンニン、渋み、絶妙なバランスで冷涼感あるワインを造っています。
年々暑くなる南ローヌのワイン。生産者達の間ではどのようにして上手にきれいにバランスよく酸をもたせるかがしばしば話題になるそうです。
収穫時期を早めようか、でもそうすると糖がまだ十分高くなっていない、フェノール成分も熟していなければ青味があってガシガシなタンニンもでてしまう、下手な酸が出すぎてもよくない。
サンソーを植えて度数を抑えようか、いや、うちの土壌には向かないなどなど、持ち畑の場所・性格・特長を知り尽くし、人まねではなく各人が収穫時期や畑での栽培方法について判断をしなければならず、正しかったか否かの結果は、良きにしろ悪しきにしろワインの味わいにすぐに出てしまいます。
セルジュは独自のチェック方法でブドウの熟し具合を確認し、収穫時期を決めています。
その時期は他のヴァケラスの生産者から比べても1週間は早いのです。
結果、暑いヴィンテージであっても彼のワインにはキレがあり、ブドウのコクと旨みがあり、整った酸からくる品もあり、結果バランスが素晴らしいワインとなります。
あちこちで開催される試飲会では、試飲疲れとタンニンで口がおかしくなってしまう事が多々あります。
それでも一番最後にもう一度セルジュのスタンドへ戻ると、豊富な果実、綺麗でまっすぐ、正しく育てられたブドウの味わいに試飲に疲れた体と舌でさえもまたハッとさせられます。
余分な贅肉はなく、研ぎ澄まされたワイン。
適度な酸は果実とタンニンとアルコールにきれいに溶け込み、素晴らしく均整の取れた味わい。疲れていた体と舌が、グッと目覚めるような印象を受けます。

サン・デ・カイユは1975年にリカール兄弟の一人が設立しました。
セルジュはモンペリエで醸造学を修めた後ネゴシアンで働きますが、ブドウと土に触れたく1979年にサン・デ・カイユで働き始めます。
後継者のいなかったリカール氏は1982年彼に共同出資を提案、そして1990年にはセルジュはサン・デ・カイユのオーナーとなり、ドメーヌに新たな息吹を吹き込みます。
2001年には醸造所を増設、彼のワインに更に磨きがかかりました。
2003年以降は息子のフレデリも一緒にブドウ栽培・ワイン醸造を始めています。
サン・デ・カイユの畑は丸石に覆われた赤色粘土石灰質土壌でヴァケラスの土壌でも特に暑いガリッグ地区にあります。
ブドウの平均樹齢は35年、7haは65年以上の古木グルナッシュが占め、キュベ・ロピを生産しています。
入手困難な白は1haの畑から取れる5つのブドウから生産されています。
1990年以来、環境と土壌に配慮した考えで畑は管理されています。
土壌と葉の分析を定期的に行い、不足する要素を補います。
2000年以降は牛糞やぶどうのマールからなる有機肥料のみを使用しており、この頃にはオーガニックとビオディナミの認定申請をしており、ラベルには記載がありませんが毎年認証を取得しています。
質の高いワインを生産するための努力は惜しまず、芽摘み青摘み作業などを欠かさず、特に白ブドウとムールヴェードルにいたっては1枝1房しか残さないという厳しさ。
午前中のみに行われる収穫はすべて手作業、厳しく選果作業を行っています。
除梗は基本的には100%、だが茎が良く熟している時はそのまま一部全房で入れることもあります。
醸造はセメントタンク内で天然酵母のみで自然に始まり、プレス後はタンクに入れられマロラクティック発酵を待ちます。
熟成はドゥシネロ/アザライス/フルーレットというVTGにより3姉妹の名前が毎年入れ替わりで付けられるキュヴェは45hlの大樽で最低6~12ヶ月間、ロピは450Lの2~3年物の樽で10~12ヶ月間行われます。
赤ワインはノン・フィルター、ノン・コラージュでボトリングされます。

(インポーター様資料より)

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