Syrah Mere Nature / シラー・メール・ナチュール 2021

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醸造方法

9月上旬収穫
除梗後、醸し
空気圧式圧搾
セメントタンクで1日2回ルモンタージュしながら発酵
ステンレスタンクでマロラクティック発酵・熟成
濾過あり・無清澄
瓶詰め:2022年2月1日
SO2無添加 トータル:18mg/L

ワイン情報

3代目のクリスチャンが息子と共に無農薬栽培で育てたシラーで醸し時のフリーランジュースのみを1日2度のルモンタージュを施しセメントタンクで発酵、ステンレスタンクでマロラクティック発酵・熟成しSO2無添加で仕上げました。黒色ガーネット色、ブルーベリーやブラックチェリー、山ブドウの香り、アタックに摘みたてベリーの酸味、中程度のタンニンとじわじわと拡がる果実感、長めのアフターが続きます。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

今まで出会わなかったのが不思議と思える良心的な生産者。
これだけ世の中でナチュラルワインのブームになっているのに、相変わらず20世紀のペースでワインを造り続けております。
その名はChristien Benedetti(クリスチャン・ベネデッティ)、名前の通りイタリア系ファミリーです。
DionyのコンサルタントになってからAOC Cotes du Rhoneは残念ながら選んでおりませんでしたが、久々にこの地で納得の醸造家に出会え、とても嬉しいです。
26haもの畑を34歳の息子二コラと一緒に無農薬で栽培しております。3haは白、残りは赤。ローヌの品種は全て揃っております。
AOCでは①Chateau neuf du Papeが3.5ha ②Cote du Rhoneが17ha ③Vin de Franceが5.5haです。

イタリアから渡って来たお爺様がこの地で10haの畑でブドウ栽培を始めます。
その時代は共同組合にブドウを売っておりましたが、無農薬の時代でした。
お父様の代に代わり、2haだけ残し、他のワイナリーで働く事を選びます。
世の中が化学肥料が当たり前になり、農業の形態が変わってきたからです。
クリスチャンの代になり、この2haをお爺様の時代のように無農薬に戻す事から始めました。
そして最初5.5haを買い足し無農薬ワインを造り始めました。2001年の事です。
無農薬農家が周りにいない中、たった1人で始めたのです。
2007年に息子さんも会社に入り、ワイン造りを手伝い、少しづつ少しづつ買い増し、今では26haの大きな生産者になりました。
基本的にワイン造りの責任者はお父様のクリスチャン、そして二コラは畑を朝から晩まで守っております。
2010年から二コラがワイン造りも手伝い、丁度お父様から息子さんへの移行期の時です。

2017年は問題ない年でした。ボルドー駅散布も2回だけ、羨ましい気候です。
ところが2018年最初は良かったのですが、今年後半はローヌも雨が沢山降り、うどん粉病の被害にあいました。
収量はいつもの半分、今までで最悪の収量です。毎年少ない畑ですがそこそこ白ワインが誕生しておりました。
ところが今年は3haからたったの5kgしか取れませんでした。これは無いに等しいです。なので赤に混ぜました。
2018年は白ワインは誕生しません。
畑を一緒に回った時に、古い大きなサクランボの木がありました。
とても立派な木なのですが、ここ3年全く実を付けなかったそうです。
クリスチャンは長い間農業を営んでおりますが、こんな事初めてだそうです。
温暖化の影響でしょうか?うちも同じですが、気候がどんどん変わって来てます。
それは手に取るように解ります。我々が徐々に自然のリズムを壊しているのかもしれません。
だからどんなに畑の仕事が大変でも、我々は無農薬を続けます。
(2018.10.13 第二回目訪問)

(インポーター様資料より)

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