醸造方法
リュット・レゾネ方式(減農薬農法)を採用 / 3ha程の区画でビオディナミ農法を実施
マセラシオンで香味成分をしっかりと抽出
天然酵母のみを使用し自然発酵
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
<2022年6月29日現地情報>
「生育シーズンが始まってから今日まで、ブドウの生育は順調に進み、現状にとても満足しています。
暑すぎず、寒すぎず、風も強すぎることはなく、理想的な環境下で開花が始まりました。
適切な時期に雨に恵まれ、現在、ブドウの樹は、良好な健康状態を維持しています。
このまま素晴らしい気象条件が続けば、十分な収穫量が見込まれます。
今年は、例年より早い収穫時期を迎えることが予想されます。
そうなれば、いつもより時間的に余裕をもってヌーヴォー造りに専念できるでしょう。」
<2022年7月13日現地情報>
「ブドウの樹は、非常に美しいグリーン色を呈し、健全な状態を保っています。
ブドウは、例年並みの大きさで、2018年のような素晴らしいヴィンテージになることが期待されます。
収穫は、9月上旬頃になると思います。」
<2022年10月20日現地情報 テイスティング>
「今年のヌーヴォー の出来に大変満足しています。
良年である2018年と2020年をミックスしたようなワインで、新鮮で生き生きとした果実味と柔らかなタンニンを備えたバランスの良い味わいが特徴です。
丹精込めて造ったヌーヴォーです。
大切な人とぜひお召し上がりください。」
ドメーヌ・ド・ラ・マドンヌは、ボージョレ地区ペレオン村を代表する自然派の造り手です。
現当主ブルーノ・ベレールは、穏やかながらも頑固な拘りを持つ仕事人で、父ジャン・ベレールと弟オリヴィエ・ベレールと共にペレオン村の誇りである小さな区画と伝統的なワイン作りの手法を守り続けてきました。
マドンヌのワイン造りは、ブルゴーニュを強く意識していると共に、ペレオンの偉大なテロワールへの敬意を込め、テロワールに忠実であることを第一の方針としています。
これまでのヌーヴォーのイメージを一新する力強い味わいと奥深さは、世界中で高い評価を受けています。
「ボージョレのグランクリュ」 ~知る人ぞ知る小さな村ペレオンの小区画~
ワインアドヴォケート、ワインスペクテーター、リベラシオンを始めとする各ワイン誌が絶賛するマドンヌのワインは、「ボージョレのグランクリュ」とも言える見事なテロワールを誇る複数の小区画で採れたブドウをブレンドさせています。
各区画それぞれに独自の個性を持つため、収穫から醸造まで全て区画ごとに個別醸造しています。
ペレオンは、ボージョレで11番目のクリュになると言われる最も有力なクリュ候補です。
■樹齢 130 年以上の古樹■
ベレール家がペレオン村に所有する畑は、昔ながらの自然農法とともに数百年にわたって受け継がれてきました。
中には1880年代に植樹された樹齢130年以上の古樹のみの区画もあり、極めて低収量ながらも凝縮感のあるブドウを毎年実らせます。
■遅摘み、低収量、徹底した選別、こだわりの自然派■
小高い丘の多いボージョレ地区の中でも特に標高の高い場所に位置するマドンヌのブドウ畑は、実がじっくりと成熟し、果実味の強いフルーティなワインを生みます。
低収量で完全に熟した実だけを収穫するのがポリシーであるため、多くのボージョレの造り手よりも収穫期が1~2週間ほど遅くなります。
マドンヌは、ボージョレでもいち早くグリーン・ハーヴェストを取り入れ、病気が発生してもすぐに農薬に頼ることなく、リュット・レゾネ方式で出来るだけ自然に近いブドウ栽培を徹底しています。
過去には、腐ったブドウの房を1つ残らず手作業で取り除き、カビの蔓延を防いだこともある程です。
標高や日の当たり具合によって別個に醸造し、最後に発酵具合を見て最終ブレンドを決めるため、格別な複雑味を持つワインに仕上がります。
標高の高い畑は小石が多く、良質な酸やスパイシーなニュアンスを持つワインが出来ます。
標高の低い畑では、果実味がより豊かで円やかな味わいとなり、双方をバランス良くブレンドすることで、複雑で美しくバランスのとれたワインに仕上がります。
その年の状況や収穫の状態に応じて3~7回にわたり徹底して選果するため、品質の悪い実が混ざることがありません。
このため、収穫年の出来不出来に大きく左右されず、毎年凝縮感のある上質なワインが期待できます。
■伝統の味わいを支える最新技術■
厳しい選定基準による選果を売りとするマドンヌでは、コート・ド・ニュイで使用されるような本格的な選果台を使用しています。
必要とあればタンクに入れる前の実を乾燥させるための機器も所持しており、十分な抽出が行えるよう、温度調節機能の付いた醸造設備を完備しています。
こういった最新技術は、野生酵母による自然発酵を容易にするための工夫で、無添加で発酵させることで、ブドウが本来持っているフレッシュな味わいや熟成ポテンシャルを損なわないようにしています。
ヴォーヌ・ロマネでもこれほどの設備を充実させているドメーヌは珍しいと言えるでしょう。
■テクニカル情報■
産地:ボージョレ・ヴィラージュ地区ペレオン村(ブルイイとコート・ド・ブルイイのすぐ南)
栽培品種:ガメイ、シャルドネ
畑面積:27ha(ガメイを栽培する南向き斜面)+2.5ha(シャルドネ用の北向き斜面)
標高:350~550m
平均樹齢:35年(1880年代に植樹された樹齢130年以上の古樹だけの小区画を含む)
土壌:花崗岩質(低地は砂が多く、フルーティで円やかなワインを生み、高地は小石が多く、スパイシーで骨格の強いワインを生む)
平均収量:30~35hl/ha(樹齢100年を超える古樹の収量は僅か10~20hl/ha)
【栽培】
基本リュット・レゾネで3haはビオディナミ農法を実施。収穫は1~2週遅摘みで、全て手摘みで収穫
【醸造】
天然酵母のみで自然発酵。ヌーヴォーでもマセラシオン・カルボニックの手法は採っておらず(*La Vinif à papa のみ採用)、マセラシオンの温度は果実に最も好ましい20~25℃で、マセラシオンの期間は、キュヴェにより10~20日間。
毎日味を見て圧搾のタイミングを見計らいます。
ブドウは全て除梗されるため、長期マセラシオンが可能となります。
エキスがよく抽出される一方、渋味や苦みを出す梗が混ざっていないため、タンニンは非常に柔らかです。
※法律上、手摘みで収穫し房ごとセラーまで持っていくという決まりはありますが、マセラシオンについての規定は厳しくありません。
ボージョレ地区では通常、除梗せず房ごとマセラシオンを行ないますが、マドンヌはブルゴーニュスタイル(房ごとセラーに運んだ後、マセラシオンの前にセラーで除梗する手法)をとっており、これも良質なワインを造るための重要な拘りのひとつです。
(インポーター様資料より)