Nero Maestri / ネロ・マエストリ 2020

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醸造方法

メトド・アンセストラーレ方式。
ランブルスコ・マエストリとランブルスコ・グラスパロッサの二つをブレンド。
ステンレスタンクで温度管理無しで自然醗酵、マセラシオンは7日間。
ノンフィルターでボトリング。
瓶内で最終発酵後にそのまま6ヶ月間瓶内熟成させます。

ワイン情報

濃い果実感をドライに味わえる、だし感ランブルスコ。
黒がかった濃い赤色をしています。
香りも濃密で複雑味に溢れた残糖感の無いドライなランブルスコ。
ワイン名は祖父の名前”Nerino Maestri”を愛称読み(Nero)にした物です。

スパイシーでプラムやブラックベリーなどの濃いフルーツの香り。
皮や燻製香も感じられ素朴ながら複雑です。
濃いはっきりとした果実感があり、ドライでグリップの効いたタンニンが存在します。
だし感が非常に強く個性的な味わいが楽しめます。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

華やかで強いアロマを放つワインを造り出すエミリアの貴公子。

クアルティチェッロは現当主のロベルトが24歳の時にエミリア・ロマーニャ州モンテッキオ・エミーリア地区の葡萄畑を購入し、2001年に設立されたワイナリーです。
彼らの所有する畑はアペニン山脈の麓のヴァル・デンツァにあり、同名の川に隣接しています。
面積は僅か5ヘクタールのとても小さな畑ですが、土地に対する尊敬を持ちながら、土着の葡萄品種による自然な栽培を行っています。
ロベルトは学生時代からフランチャコルタのワイナリーや、他のランブルスコのワイナリー等で仕事経験があり、家族と共同でワイナリーを起こすきっかけになりました。
ワイナリー設立後に葡萄栽培と醸造学を学び、学位を取得。
ワイナリーが始まってから現在に至るまで、栽培と醸造両方の全ての管理をしています。

幼い時に祖父もワイン造りをしており、ロベルトは小さな時から祖父の仕事やワインを見ていました。
後に自然なワインに目覚めた時に、それらのワインと祖父の造っていたワインに共通する部分がある事に気付き、衝撃を受けました。
その出来事がワイン造りに対する気持ちをさらに強く駆り立てたのです。

彼の畑は砂質と粘土質の合わさった土壌構成をしており、グイヨー式で葡萄樹は栽培されます。
付近の浅瀬にはたくさんの砂利が含まれていて、葡萄に芯のある酸を与え、彼らのワインの大きな個性の元になっています。
オーガニックの認証を取得しており、農法の中にはビオディナミも取り入れています。
植物病害から葡萄を守る為、銅と硫黄のみを使用し、肥料は自然な物を使用します。
自然環境に負荷をかけない誠実な農作業により、畑内で特有の微生物が増殖していきます。
土地の個性を持つ野生酵母を備えた強い葡萄が育ち、醸造においては酵母や過度の亜硫酸を添加せずとも健全なワインになって行くそうです。

栽培する葡萄品種は主に、”マルヴァジア・ディ・カンデア”、”ランブルスコ・マエストリ”、”ランブルスコ・サラミーノ”、”ランブルスコ・グラスパロッサ”、”マルボ・ジェンティーレ”、”スペルゴラ”などのエミリア土着品種があります。
フリツァンテとランブルスコはボトル内で発酵を完成させる伝統的で自然な方法を取っています。
シャンパーニュ方式とは違い、リキュール添加をせずに葡萄の持つ糖分と酵母のみで発泡性ワインを造るのが特徴です。
エミリアのマルヴァジア・ディ・カンデアは他の地域のマルヴァジアと名の付く品種とは一線を画します。
非常にアロマが強く、果皮に含まれる風味、タンニンが白ブドウの中でもかなり強力です。
長期間のマセラシオンを行えば、赤ワイン顔負けの渋いワインが出来上がります。
クアルティチェッロはそのタイプの造りの中ではソフトで優しく繊細なワインを造り上げるのが特徴です。
また、モンテッキオ・エミーリアの特徴として、アルコールが高くない穏やかな甘みを感じるマルヴァジアが育ちやすいそうです。

醸造中も自然な葡萄の個性を変化させぬように、SO2の使用は最小限に抑えられ、最初の葡萄プレス後の使用に限られます。
この土地ならではの土着品種の個性を変化させぬように行動するよう心がけています。
ロベルトは2児の父親であり、7歳のエンリコと5歳のソフィアがいます。
全ての時間を子供たちと一緒に葡萄畑で過ごし、ワイン造りに身を捧げる日々を送っています。

(インポーター様資料より)

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