醸造方法
樹齢:35年
土壌:ローファ地区、石灰質泥土
醸造:天然酵母
残糖:19.6g/L 総酸度:5.2g/L
クロージャー:スクリューキャップ
認証:Euro leaf
ワイン情報
乾いたルファックの土地を特徴づけているもの、それは石灰質の泥土であり、地中海性の微気候であり、特別な植物生態系でもあるのです。
これらの特別な植物に野生の蘭(オルシデ・ソヴァージュ)があります。
ゲヴュルツトラミネールは日照に恵まれ、また、夜間はグラン・バロンとプティバロンの山から吹き降ろす風によってリフレッシュされます。
フルーティーでエレガントなワインが生まれるのです。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
先代のルネが11代目、ルネの子供であるヴェロニクとトーマスがミューレ家の12代目の現当主です。
1650年:ミシェル・ミューレはアルザス地方南部にあるウエスタルタンでワイナリーを設立。
1935年:ミシェルの子孫アルフレッド・ミューレはクロ・サン・ランドランの畑を購入。(単独所有)
1966年:オスカー・ミューレとその兄アルマンドは、ウエスタルタンからルファックに移り住みます。
1976年:ルネ・ミューレは1976年にドメーヌを引き継ぎました。運営を子供たちに譲った現在も引き続きアドバイザー的な役割を持ってワイン造りに関わっています。 12代目となるヴェロニク・ミューレはモンペリエ大学の作物栽培学の学位を持ち、2001年からドメーヌの経営や商業的部門の責任者として働いています。
ヴェロニクの弟トーマス・ミューレはボージョレーでブドウの栽培と栽培学を学んだ後、アルザスへ戻り、栽培・醸造責任者として醸造所・セラーとブドウ畑との間を行き来している。
●ミューレの栽培・収穫について
葡萄が最も優れたテロワールを表現するのは地中の最も深いところであるとの考えから1haあたり10,000本という高い植密度で葡萄を植樹しています。
除草剤の使用をやめ有機栽培を行うなどブドウ樹の根を地中に誘導し生きた土壌を造るための畑仕事に主眼を置いています。
仕立てはギヨー・サンプルもしくはドゥーブル。
収穫は手摘みで行い、収穫量は25~45hl/ha程度と非常に低く抑えます(アルザスの特級の最大収穫量は70hlまで許可されています)。
また20kgの小さな箱で醸造所まで運ばれます。
●ワイン造り
発酵は低温でゆっくりと行います。天然酵母によりゆっくりとやさしくワインは醸されます。
発酵後は澱と長期間、接触させる(シュール・リー)ことによりテロワールに由来するきわだつアロマを生み出します。
出来る限りの最高の品質を保つために、熟成後にごく軽くフィルター濾過を行います。
●哲学(2010年3月 Thomas Mureにインタビュー)
『私たちは1ヘクタールあたり約10,000本という植密度で葡萄を植えています。
現在のアルザスでは1ヘクタールあたり4,000本程度の植密度が一般的です。
しかし150年前のアルザスではどの畑も私たちのような植密度の高さだったようです。
植密度が下がった一番の大きな理由は大戦後のことだと思います。
株を均等に植えてコントロールするキャノピーマネージメントの浸透によりトラクターでの土壌の耕作が主流となりました。
トラクターを畑に入れるには植密度を下げなくてはなりません。
現在私たちのクロ・サン・ランドランの畑は、畝と畝の幅が約1.3メートル。
そして80センチ間隔で葡萄樹が植えられています。
植密度があがれば表土では葡萄樹同士の生存競争が起こり葡萄は深く根を下ろします。
クロ・サン・ランドランの畑は日照が強く、非常に石灰質が強い土壌です。
葡萄が根を深く張ることにより地上での日照が強くても水分不足になることはなく葡萄が健全に成熟してくれるのです。
真の意味でのテロワールを表現することが出来るのです。
私たちはこの10年間ビオディナミ栽培を選択しています。
これも健全な土壌を造り葡萄樹の根を地中深く下ろすためです。
そして収穫量を低く抑えることで葡萄は健全に成熟しテロワールの個性を反映してくれるのです。』
●畑の構成
赤ワイン用:6ha(その内自社畑が4ha) ピノ・ノワール100%
白ワイン用:45ha(その自社畑が22ha) ピノ・ブラン28%、ゲヴェルツトラミネール26%、リースリング25%、 ピノ・グリ12%、シルヴァーナ8%、ミュスカ1%
自社畑の合計は26ha。特級はVorbourgに19ha(その内 12haが Clos st Landelin)とZinnkoepfle 0.5ha。
特級以外の畑が6.5ha。自社畑は全てAB又はデメテール認証。2018年にBiodyvinへ加盟。
(インポーター様資料より)