醸造方法
9月~10月にかけて収穫。
サンジョヴェーゼはステンレスタンクで3週間発酵、他2品種は発酵後澱引きしたばかりのモストに加えます。
その後のアルコール発酵は12月末まで。
長期熟成タイプのマンミとは反対に比較的若いころから楽しめるようなワインとして醸造されています。
ワイン情報
Rosso Pianelli di Mammi / ピアネッリ・ディ・マンミ 2020
カルロ・タンガネッリの畑で最も標高の高い600mに位置する畑”マンミ”から生まれた新しいワイン。
赤系ベリーが中心のたっぷり濃厚な果実のアロマ。
フレッシュでイキイキとした明るい雰囲気が際立ちますが、土やスパイスの深い香りも感じられ、今後の変化も楽しみなポテンシャルがあります。
とてもジューシーで明快な果実味。
たくさんのミックスベリーを凝縮したような溢れる美味しさ。
マンミの畑のポテンシャルを早い段階で存分に楽しめる驚きのワイン。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
カワイイ鳥ラベルとトスカーナで抜きんでた白ワインの個性
カルロ・タンガネッリは、トスカーナのアレッツォ県、キャンティとモンテプルチァーノに挟まれた、トスカーナ農業の伝統が豊かに息づく中世の街、カスティリオン・フィオレンティーノで事業を営む小さな蔵です。
この地は、古代ローマ時代からトレッビアーノを生産しているエリアでした。
しかし、コルトーナのDOC認定により、シラーに転換する生産者が増え、トレッビアーノの生産者は激減しました。
そんな中、5代目のマルコ・タンガネッリは言います。
「古代ローマ時代からトレッビアーノを造っていることには理由があります。
海風と山風による寒暖激しいミクロクリマが、香り高く酸のしっかりした素晴らしいトレッビアーノを産むのです。
ガレストロと呼ばれる石灰岩と泥灰岩の混じった土壌はトレッビアーノに最高の土壌なのです。」
トレッビアーノの美味しさを最大限抽出する為に、収穫は10月中旬以降に皮が強く厚くなった完熟の状態で行い、マセラシオンをすることで皮のタンニンと旨み、深い味わいが楽しめるトレッビアーノとなります。
マセラシオンすることは、昔から行われている伝統的な造り方なのです。
発酵は葡萄に付いた自然酵母のみで行い、酸化防止剤は必要があれば、プレス後もしくは、その年によりボトル詰め時に極少量使用します。
カルロ・タンガネッリでは、畑に鳥の巣を設置し、様々な鳥を寄せ付けています。
鳥たちは、害虫を食べてくれる葡萄を守る大切な仲間です。
葡萄を守ってくれる鳥たちをモチーフとした、ヒヨコやアヒル、クジャクなどカワイイラベルが大人気です。
実は、アヒルラベルで人気の「アナトラーゾ」は、マルコの娘のコンスタンツァが4歳の頃、ワインの香りをかがせたところ、「アナトラーゾの香りがする!」家のアヒル(アナトラ)が水浴びするような場所の香りがすると言い、アヒルの絵を描きました。
あまりにも上手な絵だった為、それをモチーフに今のラベルが誕生しました。
そして次に出来たワインはアナトラーゾの子供だからと、「アナトリーノ」と彼女が名付けました。
後に生まれた息子がその次に出来たワインの色を見て、ヒヨコの色みたいと言ったことからトスカーナの方言でひよこの「ピピリ」と名付けました。
ワインの誕生と共に子供達の成長が楽しめる家族の愛が詰まったワインラベル誕生秘話です。
カルロ・タンガネッリでは、ワインはもちろんのことビオロジックの畑で、オリーブや蜂蜜造りをしています。
野菜やハーブのエキナシア、パッシフローラも栽培しており、フランスの化粧品メーカーと契約しています。
ワイン造りに大切なことは「情熱」「魂」「歴史」であるとマルコは言います。
「この地で生まれ、この地で育った私にとって、この地でワインを造ることは幸せなことです。
剪定はすべて私一人で行っています。毎朝起きて農作業することが楽しくてしょうがないのです。」
(インポーター様資料より)