醸造方法
リオハの古い品種マトゥラナ50%とトロンテス50%を使用。
マトゥラナは以前300ha程栽培されていたが、現在は3haしかリオハに残っていない希少品種。
2品種共卵形のタンクと樽にて約1年半熟成。
ワイン情報
マトゥラナがグリエした風味を、トロンテスがフィネスとフレッシュな酸を与えてくれている。
フィネスと純粋さに溢れた最高のワイン!
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
スペインで最も著名なワイン産地、リオハは同時に最も保守的な産地、と云えよう。
フィロキセラがボルドーを襲った19世紀終盤、ボルドーワインの代替品として隆盛を誇ったリオハは、それまで樽でワインを熟成させる習慣はなかったが、高品質ワインを目指す生産者はこぞって樽熟をするようになった。
そしてリオハは、トーレス、マルケス・デ・ムリエタ、リスカル、カセレスなど大手資本に完全に支配され、栽培家はそれら大手資本にぶどうを納入する構造になっていった。
それから100年が経過し、ようやくリオハにも変化の兆しが表れてきた。
コテコテ樽熟ワイン文化の中で、小規模ながら生き生きとした果実味とエレガントなスタイルのワインを生み出す造り手が登場するようになった。
それがこの”ラクース”だ!
造り手のルイス・アルネード・デルガードは代々ぶどうを栽培する家系の出身で、リオハの伝統通り収穫したぶどうは大手資本に売っていた。
ルイスの代になり、高品質ワイン造りを目指した彼は2008年から自分のワインをリリースするようになった。
しかし今でも彼は持つ15haの畑のぶどうの大部分は桶売りしており、自身のラベルで販売するワインは1/4程度に過ぎない。
造るワインのうち最も優れたもののみ自分のワインとしてリリースしている。
また、ラクースのぶどう畑はリオハ・バハに位置するが、450-500mと最も標高の高い場所にある。
またとても乾燥しているのでビオ栽培にも適している。ぶどうが健全に熟すと共に酸もしっかり残る理想的な畑だ。
さらに同じ考えでワインを造るフランス人醸造家オリヴィエ・リヴィエールらとも親しく、互いに協力し合っている。
伝統品種であるマチュラナやトロンテスから造る白ワインの美味しさも実に素晴らしい!
テロワールに忠実でフィネスに富んだワインを生み出す最先端のリオハがこれからどのように発展していくのか、ラクースの動向に目が離せない!
(インポーター様資料より)