醸造方法
ダイレクトプレス。マロラクティック発酵あり。
小樽内で1年半の熟成、更に瓶熟成6ヶ月。
SO2無添加。
ワイン情報
彼がワインを造り始めた2002年から続く看板ワイン。
3つの異なる区画のぶどうをアッサンブラージュ。
土壌の性質、ぶどうの熟度、酸度、それぞれに違うぶどうの特長を見事に捉え、圧巻の果実の分厚さと繊細なミネラルのどちらをも表現してしまうリュノッテの芸術作品。
工業的な造りではまったく到達できないだろう境地。
熟成により心地よく開いた味わい、ほのかにスモーキーな余韻がどこまでも続いていく。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
トゥーレーヌのヴィルキュモイ村 (Villequemoy)の畑を義父から受け継いだクリストフ・フーシェ。
一人で見れる規模でしかやりたくない!と一部の畑を自ら手放し、今は5haほどの畑。
樹齢の40年のソーヴィニヨン・ブラン、そして70年を超えるムニュ・ピノは一貫してビオ栽培。
畑でのすべての仕事はもちろん、エチケットのデザインからボトリング、経理に至るまで(!)全て一人でワインという『作品』をつくりあげたいという信念を持つ。
醸造においても「何も足さない、何も引かない」という徹底的なそのポリシーはボトリングにも表れている。
現在リリースされているワインは瓶詰め時のSO2添加もゼロ。透明ボトルに貼られているエチケットには、小さな家の上に三日月が描かれている。
そのエチケットを貼る際には『化学糊は一切使わずに手貼りする』という徹底ぶり…!
※そのためクーラーで水につけると、糊が溶けてはがれる。
2011年VTのリリースから熱狂的なファンを生んだ来たリュノッテだが、実はぶどうがほとんど取れない時期が続いた。
ぶどうを見ては考え、悩み、家族を想い、「このやり方では無理なのだろうか…」と苦悩する日々。日本への入荷数も激減した。
近年も遅霜の影響を受けるなど、常に困難が付きまとうが、彼は自らの作品を造る努力をあきらめなかった。
「非常に苦しい時期が続いた。それでも信念を曲げずに進んできた結果が、今とてもいいほうへ向かっている」という。
彼がもしその苦悩の末、信念を曲げてしまっていたとしたら、熱狂的なファンは離れていってしまったかもしれない。
しかし、一貫して彼が追い求める『作品づくり』に没頭したからこそ、今の素晴らしいワインがある。
グラスに注いだ瞬間から飲み手を圧倒させるあの香りが、さらに彼のファンを増やしていくことだろう。
(インポーター様資料より)