Brio POP / ブリオ・ポップ 2018
醸造方法
標高500m、玄武岩、粘土、砂質ベースの土壌で栽培される平均樹齢40年の葡萄を使用。
9月初~10月にかけて収穫。
カベルネフランは10日間マセラシオン・カルボニック、バルベーラは3週間マセラシオンをセメントタンクで。
一部超熟させたトカイロッソとカベルネフランは木樽発酵。
ノンフィルターでボトリング。
ワイン情報
軽やかで優しい果実味とじんわり旨味が溶け込んだ美味しさ。
香味野菜や香辛料などの個性的な香りが野イチゴのような甘い果実香と絶妙に溶け合ったアロマ。
ブラッドオレンジの皮のようなビターなコクと柔らかくじんわりと広がる旨味のある優しい果実味。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
POPにシンプルに自然と調和したビオディナミ生産者
ラルモニアのオーナーである、アンドレア・ペンディンはパルマのガストロノミック大学で「食」を学んで行くなかで、イタリア中の多くの自然農法から生まれる食材と出会い感動を覚えました。
その中で自然な造りのワインとも出会い魅了されます。
デザイナーの仕事をしながら準備を進め、2009年に自らワイナリーを立ち上げました。
彼はヴィチェンツァ県モンテッキオ・マッジョーレに畑を購入し、幼馴染の醸造家に助言をもらいながら、畑を再生すべくビオディナミ農法を6年間継続したのです。
自然、土地、そして人々が築き上げた伝統を尊重する事を最優先するという考えで仕事を行い、見事に畑は安定化し、土着品種による自然醸造が可能な状態になりました。
モンテッキオの土壌は泥灰土を含んだカルシウム質の粘土状をしておりますが、ラルモニアの付近では火山質で玄武岩が多く、フリッツァンテと白ワインを生産するのに適しています。
大昔には、この土地は海であり、火山の噴火により土地が隆起し、現在のヴィチェンツァの土地を形成しているのです。
ミネラルに富んだ土で、エレガントで熟成も可能なワインが生まれると言われています。
ラルモニアが所有する畑は2種類あり、一つは石灰岩の粘土質な土で標高300m。
もう一つは玄武岩の火山質の土で標高600mにあります。
玄武岩のエリアにはドゥレッラ、ピノ・ノワール、マンツォーニ、石灰岩のエリアにはカベルネフラン、ガルガーネガ、トレッビアーノが植えられております。
一つのワインを除いてはすべてのワインは複数品種をブレンドして造られます。
ブレンドに関しては好意的な考えを持っており、それぞれの品種の特徴を引き出すことにもなり、補う事もできると言います。
新たに今年増えた畑にはマセラシオンに向いている興味深いブドウ、と彼が語るヴェスパイオーロ種が植えられました。
畑付近は海に接近している為、気候は穏やかです。ブドウの樹齢は平均40~50年と高めです。
黒ブドウはグイヨー、白ブドウはぺルゴラの仕立てに分かれております。
醸造では亜硫酸の使用は最小限に抑えられています。
アンドレアは醸造経験などは元々なかった為、他の生産者や友人の醸造家に教えてもらい、自身も必死に勉強する事により年々ワインのクオリティーを高めています。
今では完全に自身が全て醸造を行うようになりました。
POPという名前を付けた理由は、若い人々に興味を持ってもらいという考えからでした。
ナチュラルなワインはまだまだ多くの人たちに認知されていない現状であり、若い人々に彼の造るワインをきっかけにしてナチュラルなワインを知ってもらいたいのです。
その為に目を引くラベルとテーマをワインに名づけました。
そして将来的には、ブドウ畑での仕事を志す若者がナチュラルなワイン造りに携われるような受け皿となるワイナリーになって行きたいと考えています。
また、その意識をヴィチェンツァの地域全体の取り組みにする事を目標としています。
彼は元々農家の出身ではない為、こういった情熱が芽生えたのでしょう。
しかし販売目的重視には偏らずにあくまで「ワインを売る人」では無く、「ワインを造る人」でありたいと確固たる信念を持っています。
ラルモニアのカンティーナには両親が営む小さなピッツェリアも併設されており、料理上手のアンドレアもピッツァを焼き上げる事があるそうです。
畑には人参、キャベツ、ウイキョウなどさまざまな野菜が栽培されており、ピッツェリアの食材、日々の食事に使われています。
現在33歳とまだまだ若いアンドレアはとても明るいキャラクターでいつもおどけた様な雰囲気ですが、畑や醸造、地域に対する考えは真剣そのもので、ヴィチェンツァを愛する気持ちとエネルギーに満ち溢れています。
ユニークなラベルで一見色ものに見られがちですが、自然のおいしさと彼のエネルギーがたっぷりと詰まった個性あふれるワインです。
是非一度味わってみてください。
(インポーター様資料より)
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