醸造方法
砂質花崗岩に植わる樹齢80年以上の古木のぶどうを、全房で21日間醸し。
その間炭酸ガスもタンクに入れず、ピジャージュもルモンタージュも一切せずに発酵させ、プレス後10年樽で12か月熟成。
しかしそのワインが完全に発酵していなかったため、翌年2016年のプレス後マールと一緒に7日間プレス機の中で再び醸し、毎日手で3回ピジャージュし、プレス後更に古樽に入れ18か月熟成させたお陰でようやく納得できる味わいになった。
2018年春瓶詰め。
ワイン情報
“シュマン・ド・トラヴェルス”とは”近道”の意。
醸造がスムーズに行かず紆余曲折したワインに付けるキュヴェ名。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
恐らく聞き馴染みのない名前と思うが、自然派ワインファンなら”フィリップ・ジャンボン”と聞いてピン!とくるかも知れない。
実は、ジャンボンの”ユヌ・トランシュ”で協力しているのが彼だ!
リリアンは、クリュ・ボージョレの中心地フルーリーを中心として、ムーラン・ナヴァンやボージョレ・ヴィラージュに7haの畑を所有している。
彼の哲学は当然ながら自然そのもの。合成化学物質を使用しない自然栽培を実践している。
特筆すべきは、樹齢の古さ。古いもので120歳、平均でも60年以上という樹齢の高さだ。
その樹から収量僅か25hl/haと味わいの詰まったぶどうを収穫。
醸造は主にセメントタンクにてセミ・マセラシオンカルボニック、古い木製の垂直式プレス機で種が潰れないように優しくプレス、古樽で熟成する。
陽気で大らかな性格のリリアンらしいスケールの大きい、力強さを感じさせるワインだ。
(インポーター様資料より)