醸造方法
醸造はシンプルに。
100%除梗ののち、自然に発酵が始まるのを待って、毎日やさしいピジャージュ(櫂入れ)を施しました。
プレス後はフレンチオークで10か月熟成。丁寧に樽から引き出したのちに瓶詰めしました。
ワイン情報
醸造用ぶどうのプロフェッショナルが育てた、白州のカベルネワインの品質を決めるのはぶどうそのもの。
20年以上、質の高い醸造用ぶどうを造り続けてきたプロフェッショナル集団のCity Farmさんから、完熟のカベルネ・ソーヴィニョンを分けていただくことができました。
八ヶ岳の裾野、白州の畑。一番収穫の遅いこの品種は、美味しくなるころにハチやアリが食べに来てしまうことで悩まされていました。
そこで、2019年はひと房ひと房袋かけを実施。
手間を惜しまずに取り組んだことで、10月の連続台風も乗り切り、11月にしっかりと熟したぶどうを収穫してくれたのでした。
カシスやドライプルーンの甘い香り、たっぷりとしたタンニンに、冷涼な畑ならではのきれいな酸。
森の果実味と樽由来の仄かなカラメルのニュアンスが調和したワインに仕上がりました。
質の高いぶどうだからこそ、余計な手を加えずに、でも慎重に。
可能な限り農家さんの、ぶどうの素晴らしい個性を活かすよう心掛けました。
グラスの向こう側に、美しいぶどう畑と、真剣に向き合う農家さんの姿を感じていただけたら幸いです。