ワイン情報
≪ボージョレー全体の2021年≫
ご存知、春先の大寒波到来…!
3月の暖かい気候から一転の4月上旬(6日~8日)に訪れた大寒波で、モルゴンなど特に北部の区画のぶどうが霜害の被害を受けました。
標高やミクロクリマで被害の差はありますが、平均で30%の被害。
コルセルなどさほど標高の高く無い場所でも相当の被害があった模様。
中には壊滅的な造り手も…。
4月・5月は気温が低く、開花も例年より2週間ほど遅い。
今年の収穫スタートは9月15日以降で例年よりかなり遅い予想。
さらに、6月に入って気温は高くなったが雨が多く、ベト病対策が大変な作業となっている。
さらに、区画によっては6月に雷雨、雹の被害を受けたところも…
≪クリストフの2021年は?≫
フルーリー(自社畑)の標高の高い区画が、寒波の一日目に気温がマイナス3度と強い北風で霜害にあったが、標高の低い区画は問題無し!
霜でやられたぶどう樹もガメイは樹勢が強いため新しい芽が出ており、収穫量は若干減るが、壊滅的打撃は無く、現状快調に育っている。
現状は高温多湿のため、畑でのベト病対策の仕事が重要。乾燥し た北風と太陽さえあれば、今年も高品質なぶどうが収穫できる。
またヌーボー用のぶどうは、長年の深い付き合いで極めて信頼できる栽培者から。
広い栽培面積を所有しているので、例え全体の収穫量が減っても、ヌーボーに必要な分は最優先で確保できるはずとのこと!
(さすがクリストフ!)
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
すさまじい経験と血筋、天才的な感性。
今、最も信頼できる自然派ボージョレーの総帥。
~自然派ボージョレーの総帥~
クリストフ・パカレは自然派ワインの父と言われた故マルセル・ラピエールの甥であり、
最も著名な自然派ワインの生産者フィリップ・パカレのいとこであり自然派ワイン界のサラブレット。
自然派トップ醸造家として年齢を重ね、常人ではありえない経験をくぐり抜けたクリストフ・パカレ。
難しい年を乗り越えてきた自信がある。
ラピエールの息子マチュを含めたこの3人は、常に傾向と今後の予想、お互いのありったけの情報交換と対策を話し合うことを欠かさない。
ボージョレー、ブルゴーニュの自然派を支える真のトップ3人が知恵を絞り、「果実の真実」を塗り変え続ける。
~クリストフ・パカレ訪問レポート~
蔵を訪れた際、「すぐに畑が見たい!」とのワガママに応えてくれたクリストフ。
ボージョレーを入念な解説付きでドライブしました。
畑ごとの個性が素晴らしい中、とってもチャーミングでグラマラス、個人的に大好きだったのがフルーリー。
フルーリーの畑を見て「1番好きだよ!」と伝えると、「本当かい?僕も大好きなんだよ!自分が表現したいのは、こんな優しくて、ガメイの底力が表現できたワインなんだ!」と、意気投合!
その日から私が宿泊するクリストフの叔父であるマルセル・ラピエールの醸造所。
偉大なファミリーは、急に訪れた日本人に、嫌な顔一つせずに接してくれ、感激の滞在でした。
(最終日に)別れを惜しんでいると、クリストフは車へ戻り、一本のワインを。
「コレが好きなんだろ?今夜飲みなよ!」と、満面の笑みで、まだ瓶詰め前のフルーリーを差し出してくれたのです。涙が出るほど嬉しかったです。
夜飲みながら、「ガメイって本当に凄い!」としみじみ、、、。
マチュ・ラピエールからも兄貴のように慕われる、クリストフの温かい人間味を感じた瞬間でした。
クリストフのワインを飲む度に、あの優しくも強い炎に燃えた笑顔を思い出します。(終)
クリストフのガメイは、完璧なBIO栽培で、酵母も二酸化硫黄も加えず醸造します。
(年によりワインにより、ボトリング前に、微かな量を加える時もあります。)
だから「畑の味」「年の味」の違いがストレートにボトルに詰め込まれています。
今、自然派で最も注目されているブドウの一つ「ガメイ」。
ストレート・ガメイの本当の魅力が、いよいよ登場してきました!
(インポーター様資料より)