Insolito / インソリト 2019

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醸造方法

粘土質主体に石灰が多量に混ざった土壌構成。ステンレスタンクで発酵後、栗のトノーの中で6ヶ月間澱と共に熟成。
ノンフィルターでボトリングされます。

ワイン情報

標高550mに位置する「モンテ・ジャート」で栽培されたシラーとネレッロマスカレーゼをブレンドした珍しいワイン。
あまり類を見ないブレンドワインなので Insolito、「普通じゃない」という名が付けられました。
はっきりとした骨格と、はつらつとした果実味が魅力。
アレッサンドロ・ヴィオラの前身ワイナリー「Uva Tantum」が造っていたアルゲントゥムの若いVTに似ています。

クローブ、ブラックペッパー、ジュニパーベリーなどのスパイス混ざったインパクトのある香り。
ブラックベリーの密度の高いアロマと重なります。非常に香り高く変化が魅力的なワインです。
継ぎ目の無い高密度な果実味と充実した酸味。
タンニンはしっかりとワイン全体の骨格をしっかりと支えています。
シラーならではの心強い果実味、ナチュラルで重すぎない質感が絶妙。

生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)

ロンガリコはシチリア州トラパーニ県アルカモの中の自然保護区域である”ファストゥケッラ”に畑を所有するワイナリーです。
彼らの畑は標高400mに位置し、その畑より上では農業が行われていない為今まで一度も農薬などの化学物質に害されていない場所です。
付近には松の木が広がっておりそれがラベルのデザインとなっております。
名前のロンガリコの意味は古代に”ロングロ”と呼ばれていたこの地の先住民が造った町の名前が由来です。

​彼らは同じくアルカモのナチュラルな生産者アレッサンドロ・ヴィオラの友人で彼に畑や醸造方を教えてもらいながらワイン造りを行っております。
設立から間もなく昨年初リリースされたばかりのルーキーです。
しかし出来上がったワインは本当に素晴らしい出来栄えとなりました。

自然酵母で発酵させ、So2は白ワインには極少量、赤ワインは完全に無添加で仕上げていますが、揮発酸や還元などのネガティブな印象は無く、アレッサンドロ自身のワインにも通じる独特な柔らかさと繊細さが感じられます。
シチリアというととても厚く、太陽の恵たっぷりな濃厚なワインを想像しますが、彼らのワインはまったく暑苦しくなくエレガントです。
ワイナリーを訪問した時は夏前でもう十分に暑い時期でしたが、ファストゥケッラはとても良い風が吹き、涼しい環境でした。
夏本番には付近に唯一あるリストランテなどを利用したりバーベキューをして現地の人々からは避暑地のように親しまれています。

共同で経営をしていたルイージとセルジオは従兄弟同士。
アルカモ出身でしたが大人になってからは共にペルージャでワイン造りとは関係の無い仕事をしていました。
レストランを経営していたルイージがアレッサンドロと出会い食とワインを通じて意気投合。
アレッサンドロが遊びでルイージの自宅に数本のブドウ樹を植えて栽培を始めた事でブドウ作りの楽しさに目覚め、アレッサンドロに相談し、ロンガリコを立ち上げたのです。
ルイージとセルジオ、アレッサンドロと彼女のルチアは家族のように仲が良く、そんな彼らから生まれるワインも明るくほっこりとした味わいです。
彼らの穏やかでアットホームな人柄が確かにワインに繋がっているのだと思います。

彼らのワインの中でもカタラット100%を3日間マセラシオンして栗樽熟成させた”カタルティコ”は注目のワインです。
グリッロを用いたアレッサンドロのシンフォニアと近い造りですが、畑のエリアと品種の個性の違いがしっかりと感じられ、芯があり果実味全体の骨格とアフターに強めのタンニンを感じます。
エトナとは、正反対のネレッロカプッチョを主体とした赤ワインです。

まだまだ産声を上げたばかりのワイナリーですが、アレッサンドロと共に成長を見守りたくなる魅力的なワイナリーです。

(インポーター様資料より)

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