ワイン情報
2020年の仕込みからデラウェアを分けて頂いている、ネオ兼業農家ユニット「ぶどうと活きる」さん。
山形市本沢地区の若者たちが、故郷のぶどう畑の風景を残したい、と、跡継ぎのいない畑を受け継いだり、高齢農家さんの畑を手伝うことでワイン用ぶどうを栽培しています。
平日はそれぞれのお仕事をしつつ、仕事の前後や休日に心を込めて畑を手入れし、質のいいぶどうを届けてくださいます。
昨年に引き続き、今年も新酒は彼らのぶどうで仕立てました。
様々な人が、様々な形で関わりあって一つのワインが仕上がっていく。
そんなイメージでラベルも新しく作ってみました。
2021年は夏の日照が少なく、収穫期の長雨の影響もあって栽培は難しかったとのこと。
確かに糖度はやや低めで、病果を落とした房の形には苦労を感じ取るものでした。
しかし、残った果実は健全そのもの。
果汁を搾ると、山形らしいチャーミングな酸、パインアメのような明るい果実味、余韻にはキャラメルのようなこっくりとした甘みも。
何も加えず、ゆっくり自然体で発酵させると、昨年よりも優しい雰囲気のワインになりました。
これに、活き活きと楽しいワインをイメージして、青リンゴのような香りと強い酸が特徴的な青デラのワインをブレンドして仕上げました。
青デラは、完熟前の酸味の強いデラウェアのことで、こちらも「ぶどうと活きる」さんに頂いたものです。
新酒なので、さっそく飲んで若々しさ、粗削りで明るい雰囲気を楽しんで頂くのはもちろん、低温で保管ののち、半年後、1年後により成熟した姿を見ていただくのもいいのではと思っています。
2021年の味をどうぞお楽しみください!
※無濾過、無清澄のため、澱が生じることがありますが品質に問題ありません。
※酸化防止剤の使用を最小限に抑えているため、15度以下で保管してください。
生産者情報(インポータ・造り手・問屋情報)
2010年、ワインショップFUJIMARUやカーヴ・デ・パピーユなどワインショップを経営する株式会社パピーユが、ボランティア数名とともにカタシモワイン&フード(通称カタシモワイナリー)より、柏原市大県(おがた)にある『堂の内畑』(マスカットベリーA)を借り受け、カタシモワイナリー内にて委託醸造を開始、『ドメーヌ・デ・パピーユ』ブランドのスタート。
2011年、耕作放棄地であった『岩崎谷畑』を大阪府の外郭団体みどり公社の斡旋で地主さんより借り受ける。
再開墾し垣根仕立てのぶどう畑(メルローなど)を造成。
2012年、高井田にてデラウェアとベリーAの畑を新たに賃借。
また、羽曳野市の飛鳥ワインにて太子町のデラウェアを委託醸造。
2013年、大阪市中心部、島の内にて醸造所を設立。
自社畑産ブドウのほか大阪や日本各地から買いブドウを仕入れて醸造しています。
日本でも類を見ない都市型ワイナリー『島の内フジマル醸造所』です。
2013年以降はすべて島之内フジマル醸造所にて醸造。
そして2015年8月には東京・清澄白河にフジマル醸造所をオープン。
こちらではおもに東日本のブドウ栽培農家さんから原料葡萄をわけてもらって醸造しています。
ぶどう造り:
約2haの自社管理畑のブドウから造ったワインは「キュベパピーユ・シリーズ」としてリリースしています。
その他に日本各地から質の良いブドウを仕入れ醸造を行っています。
自社管理畑ではボルドー液以外は年に2~3回ほどの防除のみと減農薬を心がけ、農作業はすべて手作業で注意深く行いました。
収穫されたブドウは選果、粒よりし健全な粒のみを使用。ワインをお飲みになるお客様の顔を想像しながら、スタッフとボランティアの方々とで力をあわせワインを造りました。
本当にたくさんの人に手伝っていただいたおかげで私たちのワインは出来上がっています。
(ワイナリー様資料より)